【墨汁速報】異例!?CoinbaseがイーサリアムのDeFi促進のため200万USDCを投資

コインベース(Coinbase)は、イーサリアム上のDeFi(分散型金融)のレンディングスタートアップのコンパウンド(Compound)とマージン取引を提供するdYdXのコントラクトを使用し200万USDC(2.15億円相当のUSDステーブルコイン)を投資。今ブロックチェーンで最も注目されているイーサリアムのDeFiプロジェクトの促進を狙う

イーサリアムDeFiへの異例の投資

USDCはイーサリアム上で発行されるUSDにペッグするステーブルコインで、ポロ二エックス(Poloniex)を買収したサークル(Circle)とCoinbaseの提携によって発行されている。Compoundは同様にイーサリアム上のレンディングプラットフォームであり、コントラクトを使用することで安全にイーサリアムまたはイーサリアム上のトークンで利子を得ることができるプロジェクトだ。

同社は2018年にシードラウンドで約918億円を調達していたが、今回のCoinbaseの投資はプロジェクト自体に対してはなく、「Compoundのコントラクトを活用」という異例の投資となっている。Coinbaseによると、「一部のDeFiプロトコルには十分な流動性がなく、USDCをDeFi市場に直接投資することで、金利を下げて利便性を高めていくことを目的にしている」としている。

Coinbase USDCブートストラップファンド

Coinbaseは同社と独立したCoinbase USDCブートストラップファンドを設立。プロジェクトへの投資ではなくUSDCをDeFiのコントラクトに直接投資することで、流動性を上げ既存の中央集権な金融よりより使いやすくすることでDeFiのサポートを行うことを目的としている。

DeFiのサポートの第一弾として、レンディングプロジェクトで最も人気の高いCompoundへ100万USDCをレンディング、イーサリアムのコントラクト上でレバレッジをかけてマージン取引が可能なプロジェクトdYdXへ100万USDCを直接コントラクトへ投資したと述べている。

USDCの金利(APR)下落

CompoundでのUSDCの年利(APR)を確認すると、現在約3,042万USDCがレンディングされており、8月中旬は7.46%のAPRがあったため33%の低下となっている。だが、Coinbaseの取引所としての収益や投資を考慮すると、年間500万前後の利子は収益面としては無視できるくらい小さいと言える

Coinbaseは今後USDCをDeFiの流動性を高めるために投資していくようだ。

compound usdcデータ

出典:Compound

参考
Coinbase announces USDC Bootstrap Fund to support DeFi projects
Compound USDC

【こんな記事も読まれています】
アプリケーションが生まれる続けるDeFi(分散型金融)、拡大するスマートコントラクト金融
分散型金融(DeFi)はどのような未来を作るのか?
仮想通貨で誰でも金融システムが使える時代が?Defi(分散型金融)の将来予想

おすすめの記事