- 欧州中銀が景気減速対策
- 欧州中央銀行が、昨年12月に打ち切ったばかりの量的緩和政策を再開すると発表。また、政策金利は据え置くが、預金金利をマイナス0.4%からマイナス0.5%に引き下げる。
欧州中銀が金融緩和
欧州中央銀行は、11月から毎月200億ユーロ(約2.4兆円)分の債券を購入し、量的緩和政策を再開すると、9月12日に発表した。
欧州中央銀行はこの政策を、必要な間は継続すると説明している。少なくても主要な金利の増加が確認できるまでと目安を示した。量的緩和政策は、2.6兆ユーロ(約311兆円)分の債券を購入した後、昨年の12月で打ち切られていた。
また主要な金利の1つである預金金利を、マイナス0.4%からマイナス0.5%に引き下げることも発表。預金金利の引き下げは2016年3月以来となる。なお、政策金利は0%のまま据え置くとしている。本件に対し、米トランプ大統領は「欧州中央銀行は、非常に強いドルに対してユーロを下落させ、米国の輸出に打撃を与えようとしている」とSNSでコメントした。
発表当時、ユーロは米ドルに対し1.093ユーロとなり、0.8%下げた。金(ゴールド)は1.2%、ビットコイン(BTC)の価格は0.3%上昇し、今回の発表に対する強い反応は見られていない。