
最近のビットコイン相場は6月に相場が上に跳ねてから(7月、8月にもピークを作ったものの)、8月末〜9月前半は、売り方・買い方優勢が交互に来るような方向感のない動きが続いています。
時価総額28兆円
出典:Coinmarket Cap
現在の仮想通貨全体の時価総額は28兆円。先月よりも約3兆円の減少が見られます。
ドミナンス:BTC拡大アルトは減少
出典:Coin Market Cap
主な仮想通貨ドミナンス(9月9日現在)
- Bitcoin(ビットコイン):69.9%
- Ethereum(イーサリアム):7.41%
- XRP(リップル):4.22%
- Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ):2.06%
- Litecoin(ライトコイン):1.67%
ビットコインのドミナンスは、直近では70%を超える増加に対し、主要アルトコインのドミナンスは減少。この傾向が2019年4月から見られます(BTC増加・アルト減少)。
以前はBTCが上昇一巡したのち、その資金がアルトコインに流れアルトコインも出来高増加・価格上昇というパターンが多かったのですが、最近はBTCの資金がなかなか他のアルトコインに回って来ません。
ビットコイン(BTC/JPY)週足チャート【移動平均線】
出典:bitbank(9/15現在)
テクニカル分析:移動平均線(MA) 20、90、200
長期線(200MA)緩やかな上昇トレンド。2018年12月の価格下落による200MAとの接触から反発し、トレンド転換に成功。
・中期線(90MA)上昇しているものの、直近では価格が伸び悩み、やや下向き。
・短期線(20MA)今年4月から6月まで強い角度で上昇後、7月、8月は伸び悩み下落、9月は20MA接触後反発。
ビットコイン(BTC/JPY)週足チャート【ボリンジャーバンド】
出典:bitbank
テクニカル分析:ボリンジャーバンド、±2σ、3σ
ミドルバンド(20MA):上向き
バンド幅はエクスパンション(拡張)からスクイーズ(縮小)へ、バンド幅(+3σ〜-3σ)の間隔が狭まり価格が小動きになっています。価格はミドルバンドの上にあることからトレンドはまだ上向きです。
今回の上昇は、ビットコインのバンド幅が最大に拡張した2017年11月~2018年1月以来、2度目の大きなうねりですが、前回と異なるのは、しっかりと出来高を伴って着実に上げて来たところ。
ボリンジャーバンドは(バンド幅の形状はまちまちですが)スクイーズの後には再びエクスパンションの番が回ってきます。個人的には今ここでエネルギーをしっかり溜めて、次回エクスパンション時にはさらに上方向へ拡張して欲しいところです。
ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート
出典:bitbank
ちょっと目先の価格帯を見てみましょう。
フィボナッチリトレースメントを日足チャートに、直近高値6月の140万から4回トライしても割れなかった安値100万円をサポートに引いています。現在価格は23.6%位置の111万円台がカタく、各節目のラインでは定期的に押し返され、上がりきれない状況です。
ここだけを見ると、上値は重く徐々に高値が切り下がっており、サポートラインとの間がトライアングルになっています。このトライアングルの先には上か下かどちらかにブレイクするタイミングとなります。
ファンダ要因で上昇が期待されるのは、9月23日ローンチのBakktによるビットコイン先物です。Bakktのプロダクトは機関投資家向け現物引渡し型のビットコイン先物となるため、現物(BTC)の需要が高まると期待されています。
まとめ
直近ではあまり方向感のないビットコイン相場ですが、チャート的にはそろそろ動きそうです。Bakktに全ての期待を寄せるのはよくないですが、タイミング的にはハマりそう。9月後半の相場に期待しましょう。
【こんな記事も読まれています】
・2020年のビットコイン(BTC)半減期は米ドルの地位を脅かす転機の始まりに?
・Bakktビットコイン先物 マージン取引に必要な証拠金と変動額を発表
・ビットコイン(BTC)価格変動を予測する最新指標「難易度リボン」が話題に