今回、BITDAYS編集部は、結婚式で初めてご祝儀の受け渡し方法としてスマホ決済「PayPay」を導入したご夫婦の結婚式に潜入取材をしました。

以前より結婚式でのキャッシュレス化が導入されていないことに課題感を感じていた新郎の峻太さん。そして新婦の満美子さんがPayPay株式会社にて勤務していたこともあり、今回のご祝儀の受け渡し方法としてPayPayの導入を決定しました。お二人の結婚式は、完全オーダーメイドのオリジナルウェディングを手がけるクレイジーウェディングでの挙式でした。
今回の取材では、実際にPayPayにてご祝儀を支払ったゲストやクレイジーウェディングのプロデューサー、新郎新婦の二人に今回の結婚式について話を伺いました。

ご祝儀をスマホで支払う新しい体験


-今回キャッシュレスでご祝儀を払ってみていかがでしたか?

結婚式だと、ご祝儀袋を用意したりピン札用意したり、結構時間がかかるんですがPayPayだとあまり時間かからなかったので良かったです。

事前に言われていたのでお財布が要らなくて、持ち物を減らせたのが一番良かったですね。

もともとプライベートでも現金を持ち歩かない方なので、今回も現金を持ち歩かずにスマホで支払えるのがいいなと思い、キャッシュレスにしました。

-現金とPayPayのうち、PayPayを選択した理由を教えて下さい。

PayPayでご祝儀が支払える結婚式は今まで聞いたことも出席したこともなかったからです。PayPayは今回の結婚式のためにダウンロードしましたが、これを機会に今後使いたいなと思いました。

今、どんどんキャッシュレス化が進んでいて、祝儀でキャッシュレスって新しい体験だなと思いました。あとはスマホ以外に荷物を持ってこなくていいのが素敵だなと思ったからです。

-ご祝儀をスマホ決済で支払える結婚式について、どのように感じましたか?

新しい感じで出席者もワクワクしますし、今後こういうのを導入していく結婚式があればなって思います。

いいのかなとは思います。手伝っている人たちもお金を回収しなくてよくて楽そうでしたし、アリだなって思いました。

すごく斬新で素敵だと思います。これからもどんどん広まっていったらすごくいいなと思います。

-例えば結婚式以外にも今後キャッシュレスが使えたら嬉しいと感じる場所はありますか?

病院ですね。それと、僕、銭湯へ行くので銭湯でもキャッシュレスにしてくれると携帯さえあればいいので楽ですよね。財布を持って行きたくないんですよ。今回も携帯さえあれば財布も祝儀袋も要らないので、すごくありがたいです。

レストランとか飲食店ですね。特にランチの時に、現金しか受け付けないお店が結構あるので、キャッシュレスだといいなと思ってます。以前、海外で生活していたんですけど、海外は結構キャッシュレスが進んでいて、現金を受け付けないお店も多いので、そういうのが増えたらいいなと思っています。

招待する側もされる側も祝儀のキャッシュレス化で負担減

今回、峻太さんと満美子さんが結婚式を挙げたのは、「たった一つだけの結婚式」をコンセプトとした”CRAZY WEDDING(クレイジーウェディング)”。クレイジーウェディングのプロデューサーである保倉冴子さんに祝儀のキャッシュレス化を受け入れた経緯を伺いました。

-結婚式でキャッシュレスを導入されたのは初めとのことですが、実際に行ってみてどのように感じましたか?

男性の方は特にご祝儀がないと荷物がない方もいらっしゃるので、すごく手軽ですし、受付のときも、PayPayと現金の方で事前にリストを分けることで受付もスムーズで、ゲストの方も運営する私たちも、とてもいい形だなと思いました。

-今回お二人からキャッシュレスの導入を希望された時の感想を教えて下さい。

今回のお二人の結婚式のコンセプトとして、「自分自身で挑戦していく」「新しい道を切り開いていく」というのがありました。お二人の人生のテーマでもあったので、その文脈に乗せて私たちも初めてのことにチャレンジしたいと思って賛成しました。

祝儀のキャッシュレス化にマイナス要素はない


-結婚式でご祝儀をキャッシュレス化しようと思ったきっかけを教えて下さい。

自分自身もこれまでにいろんな人の結婚式に参加していて、いつもご祝儀のためのピン札を用意するのが大変だと感じていました。また、ご祝儀袋の書き方に悩んで、毎回ネットで調べるんですけど間違えることもあったりして。でもこれは僕だけでなく、みんなも同じことで悩んでいたんですよ。そこで、面倒に感じるご祝儀を全部キャッシュレスにしたら来てくれる方たちも楽だし、主催者側もお金の管理が簡単だなと思ったんです。受付でご祝儀を預かる人も、高額の現金を管理するのは大変ですし、セキュリティ面を考えたときにご祝儀をキャッシュレスにしようと考えつきました。ちょうど今キャッシュレスに関する話題が高まっていますし、奥さんがPayPayで働いていたこともあって、PayPayでキャッシュレスのご祝儀を取り入れた結婚式にしようと思いました。

-最初にPayPayを導入しようとご提案されたのはどちらからですか?

同時ですね。今回CRAZY WEDDING(クレイジーウェディング)さんで結婚式をやらせていただくにあたり、「既成概念の中で”当たり前”と思っていることを一番いいかたちに変えてみよう」と二人とも考えていたんです。その中で相談していた時に「ご祝儀もPayPayで集めちゃったらいいんじゃない?」って、二人で決めました。

-今回、キャッシュレス化して良かったと感じたことを教えて下さい。

ありますね。やはり現金の管理ってすごく大変で、友人や親に預けたら預かった人が責任を感じることもあり楽しめないですよね。あまりお酒も飲めないでしょうし。結婚式で僕らの姿を一番見てほしいのは両親でもあるので、両親が一番楽しめるかたちを考えるとキャッシュレスはすごくメリットが大きいと感じました。

-事前に参加者にキャッシュレス化を伝えた時の反応はいかがでしたか?

結構「え?本当にいいの?」みたいな喜びの声が多かったと思います。「ご祝儀袋を用意しなくていいんだね。ちょっとラッキー」みたいなことも言われましたし、驚く方もいました。でも「絶対にやめたほうがいい」みたいな否定的な意見はなかったので、結構喜んでもらえたのかなと思っています。

-今後、ご祝儀のキャッシュレス化は増えていくと思いますか?

確実に増えていくと思います。ネットでは冗談で「これからご祝儀もPayPayだよね」とか「キャッシュレスだよね」とか書かれているんですけど、誰もやった人はいなかったんですよね。ただ、数か月前にクレジットカードを導入したっていう例は聞いていました。そこで、思い切ってキャッシュレスにしたんですけど、すごく賛成の声が多かったので、みんなも望んでたかたちなのかなと。ただ、前例のないことを最初にやるのは難しいと思います。やっぱり上司や家族、親戚のことなどいろいろあると思うんですよ。僕らは幸い自由な家に育ったこともあり、反対は親族からも0だったので実現できましたのもありますね。身近な誰かが始めると、周りにも伝わっていくかもしれませんね。

-貴重なお話をありがとうございました!

インタビュー:NANASE/撮影:堅田ひとみ

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