ビットコインATMが昨年より2倍増、世界で仮想通貨の浸透の兆し?

2018年を通じて仮想通貨の価格は下落が続いた一方で、仮想通貨ATMの設置台数が上昇を続けている。仮想通貨のデータ分析企業であるデータライト(DataLight)のツイッターへの投稿で明らかになった。

仮想通貨ATM業者にとっていい1年

データライト社の投稿によると、仮想通貨ATMは世界で4,051台設置されており、昨年の2,025台より倍増しているという。また1日当たり平均で6台の新しいATMが設置されていたとし、2018年は仮想通貨ATM事業者にとってはいい年だったとしている。

ビットコインの価格だけをみると、11月には70万円台から42万円台まで急落し12月には40万円を割るなど、2018年は決していい1年だったとは言えない。しかし、コイン・ATM・レーダー(Coin ATM Radar)の仮想通貨ATMに関するレポートによると、11月に世界で209台が新たに設置され68台が閉鎖されており、ビットコイン価格の急落があったにもかかわらず、仮想通貨ATMは10月と同様の成長率で設置が進んでいるとしている。

アメリカを筆頭に世界で普及が進む仮想通貨ATM

また国別のデータによると、最も仮想通貨ATMの多い国はアメリカで、11月には70台のATMが新たに導入され、合計で2,243台が稼働している。その次に多かったのがオーストリアで17台が新しく追加され262台が設置されている。また同レポートではペルーとアルバニア、韓国で初めて仮想通貨ATMが設置されたことが伝えられている。

アルゼンチンでは年内に8台の仮想通貨ATMが設置される予定で、27台のATMがあるコロンビアや、11台が設置されているメキシコとパナマに次ぐラテンアメリカで仮想通貨ATMの設置が進む国となる。

仮想通貨ATMの市場規模は今後さらなる拡大が期待されており、マーケティング調査を行うリサーチ・アンド・マーケット(Reserach And Market)社の試算によると、2023年には約1億4,450万ドル相当(約155億円)の市場規模になるとの予測が発表されている。

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参考
Coin ATM Radar
CRYPTOGLOBE

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