
暗号通貨NEM(ネム)は、次世代ブロックチェーンカタパルト(Catapult)への移行に向け着々と準備が進められているようだ。カタパルトへの移行でブロックチェーンをより商用的にも活用しやすくなると期待できる。2019年10月4日に、NEM財団やテックビューロホールディングスなどから構成されるカタパルト移行委員会より、移行に関わるアップデートが発表された。どんな内容かを確認していきたいと思う。
カタパルト移行マイルストーン
ベースライン | フェーズ | |
---|---|---|
2019年 | 9月30日 | データ移行セットメカニズムの合意 |
10月4日 | RCリリース、テスト環境のセットアップ | |
10月4日 | 取引所への合意 | |
10月8日 | トークノミクス合意 | |
10月16日 | バックエンド開発の終了 | |
10月28日 | 先発者、ノード、プロジェクト、取引所へのエンゲージメントプラン | |
11月5日 | ブランドツールセット対応 | |
12月3日 | ブロックエクスプローラーの開発とテスト | |
12月4日 | モバイルウォレットの開発とテスト | |
12月5日 | デスクトップウォレットの開発とテスト | |
2020年 | 第一四半期 | テスト完了 |
第一四半期 | プレNemesis開始 | |
時期未定 | 取引所の取り扱い準備 | |
第一四半期 | カタパルトブロックチェーンローンチ |
上記のマイルストーンによると、NEMカタパルトブロックチェーンの立ち上げは、2020年第一四半期を目標としているようだ。きちんと問題点などを洗い出し、無理のないスタートをしてほしいと願う。
エンジニアリングにおいては、リリース日から約3ヶ月のテストと検証を見積もっており、手直しをほとんど必要としない場合のシナリオとなるようだ。また、上記タイムラインに新トークンの取引所での取扱い時期は明確に含まれておらず、これについては、取引所との議論を継続するとのことである。
フロントエンド開発概要
ブロックエクスプローラー、デスクトップウォレット、モバイルウォレットはすべて2019年12月にテストされ、開発が完了する予定となっている。また、いくつかのプロジェクトについてはベータフェーズが開始され、Githubでソースコードを確認することができる。以下はその開発内容についてだ。
デスクトップウォレット
仕様については、エンドユーザーがコンピューターで新しいカタパルトのフル機能を利用できるようにする。(Windows、MacOSを対象)モザイクの作成、ネームスペースを含むエイリアスの公開、使い捨てのコントラクトを含むことができるトランザクションURLの実行などが機能として含まれる。
モバイルウォレット
エンドユーザーが携帯電話内でコアトランザクション機能を利用できるようにするミニマリストに焦点を当てたデザインとなるそうだ。作成されるアカウントは、デスクトップウォレットと互換性があり、QRコードを生成してウォレット間で切り替え可能になるとのこと。
ブロックエクスプローラー
ユーザーは、新しいカタパルトネットワーク上の個々のブロック、トランザクションおよび履歴、アドレス残高の内容を確認できる。
ハードウェアウォレット
TREZOR、Ledgerとの統合が開始された。
デバッグ
NEM財団は、ウォレットとブロックエクスプローラーのバグテストについて、Hackeroneと契約した。詳細については後日発表となる。
入念な開発スケジュール
発表されたカタパルト移行のマイルストーンによると、カタパルトの立ち上げは2020年第1四半期を目標としている。当初、2019年末のリリースを目標としていたが、移行やプログラムのバグ、問題点などの考察、テスト検証などを踏まえ目標日を再確認したようだ。コミュニティからリリースが期待されているが、リリースすることばかりに気を取られて疎かなシステムとなっては、元も子もないのできちんと検証し納得の行くものでのリリースを迎えてほしいと思う。
参考
・Migration Committee Update #2
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