
世界最大手の仮想通貨取引所であるバイナンス(Binance)が10月17日、9回目となるBNBのバーンを行った。今回は3,670万ドル(約40億円)相当となる206万1,888BNBのバーンを行ったことを発表した。
バイナンスでは今回含めて全9回BNBのバーンを行っており、今回の206万1,888BNBは過去3番目に多いバーン数となる。最近のバーン数は7回目で82万9,888BNB、8回目で80万8,888BNBに留まっており、今回のバーンは前回および前々回と比較して約2.5倍に伸びた。なお総発行枚数との割合では、7回目の82万9,888BNBは全体の0.41%、8回目の80万8,888BNBは0.43%、今回の206万1,888BNBは全体の1.10%に相当する。
バーン数が伸びた理由とは?
ブログ内ではバイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)最高経営責任者(CEO)が、自身の考えを共有している。その中で、バーン数が大幅に増加した要因として証拠金取引などの新しいサービスの導入や仮想通貨をよりアクセスしやすくするための法定通貨の入り口の増加など他多数のサービスが実を結び始めたことを挙げた。
またバイナンスでは第3四半期には先物取引を開始しており、P2Pトレーディングなどの最新サービスとともに第4四半期にそれらの貢献が始まると期待しているともCZ氏は述べている。
バイナンスの利益が小さい理由
公式発表の中では、バイナンスの利益が他の仮想通貨取引所と比較して小さい場合があることにも触れている。この原因として、手数料の安さと積極的な投資などの理由を挙げた。
料金の安さについては、コミュニティへの参入障壁を可能な限り低く抑えることと取引コストを最小限に抑えることを挙げている。バイナンスでは長期的な成長プロジェクトに積極的に投資を行っている。エコシステムの拡大と業界の成長について、かなりの量の収入を成長分野に再投資することによって現在の利益率が小さくなっていることを認めつつ、長期的に大きなメリットをもたらすという考えを示している。
有用性については、バイナンスの短期的な利益よりもBNBの有用性を高めることを優先していると語っている。なおBNBの価格は、7回目のバーンの段階では18.79ドル、8回目のバーンの段階では29.47ドル、9回目のバーンの段階では17.79ドルだった。
参考
・9th BNB Burn: Q3 2019 Recap from CZ
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文:かにたま