XRP市場は「嵐の前の静けさ」=Tim Draper氏

ビットコイン市場に関する分析や発言で知られる米著名投資家のTimothy Draper氏が、XRP市場に関して、爆発的成長前に当たる「嵐の前の静けさだ」と発言したことがわかった。「2019年現在XRPを購入したら、いつ最大の利益を得られるのか」というトレーダーからの質問にDraper氏が返答した。

同氏によると、専門家の予測は「仮想通貨の冬」がまもなく終わることで一致しており、市場縮小の時期は過ぎ、成長の時が訪れると考えているという。

「リップル開発者達の行動は間違っていない。リップル社は、大手金融機関から支持を獲得することで影響範囲を拡大させており、送金技術をたゆみなく改善し続けている。」

と指摘し、リップル社がSBIグループなどの巨大企業によって支援されていることも将来が期待される裏付けであると論じ、リップル(XRP)の現在置かれた状況は爆発的な成長前である「嵐の前の静けさ」だ、と結論付けた。将来の価格高騰を予測しているとも伺わせる回答だ。

ビットコインにも強気予測

Timothy Draper氏は、ベンチャーキャピタル分野で確かな実績を残してきた投資家だが、ビットコインについても強気予想をしていることで有名だ。昨年11月には、2022年までにビットコインは将来25万ドル(約2700万円)となる予想をしている。

この背景としては、世界経済の悪化により、自国の経済に直接左右されない投資先として仮想通貨が注目されることがあるという。 現在、世界中の法定通貨は、約86兆ドル(約9600兆円)の時価総額を誇るが、仮想通貨が次第に取って代り、上位5通貨の1つの地位までになると同氏は独自の予測を披露している。

参考超強気なビットコイン価格予想を継続するTim Draper氏、理由は世界的経済危機

SBIとリップル社

Draper氏は述べた様に、リップル社が世界中の大手金融機関と提携し技術を磨いているのは事実である。

日本のSBIホールディングス社とも関係は深く、同社はリップル社の株式約10%を保有している。またSBIグループとリップル社の合弁会社としてSBI Ripple Asiaを設立、リップルの分散型台帳技術を取り入れた金融サービスを提供。昨年には、財務局認可済みの、スマートフォン支払アプリ『マネータップ』のサービスを開始した。

続いて、SBIホールディングス社は、今年1月に、米フィンテック企業「R3」社との合弁会社、SBI R3 Japanを立ち上げた。

その際に北尾社長は「R3とリップルを融合させて、XRPを徹底的にプラクティカルユースできるものにしていく」ことを最も重要視していると語っている。

CoinPostの関連記事

SBI北尾社長「仮想通貨リップルで早く安い送金システムを確立する」
SBIホールディングスの北尾社長が、インフォメーションミーティングに登壇。同社の注力事業として、XRPの送金ビジネスやSTO取り扱いに関して語った。
リップル社が米首都に新オフィス開設 政府との関係構築を強化へ
Rippleは、制作側に向けて仮想通貨やブロックチェーン技術の教育をするために新オフィスを米首都に開設した。金融業界経験者や政府機関出身者を招き入れ、政府との関係構築を加速させる戦略。
おすすめの記事