BitMEXで個人情報が大量流出
世界最大手の仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXで、大口含む顧客のメールアドレスが大量漏洩する事故が発生した。フィッシング詐欺など二次被害に発展するリスクがあり、対策が急務となる。

BitMEXで個人情報が大量流出

世界最大手の仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXで、大口含む顧客のメールアドレスが大量漏洩する事故が発生したことがわかった。CoinPost編集部でも確認した。

BitMEX側は、これについて謝罪しつつ、「早急に対策措置を講じ、流出被害を受けたユーザーと連絡を取り合う」とアナウンスしている。

取り沙汰されるのは、大手企業でも度々発生しているメールの誤送信だ。一斉送信する際、BCCに入れるべきメールアドレスをCCに入れて送信してしまった可能性があり、ASP型メール配信システムや同報配信専用ソフトを使用していなかった疑いが指摘されている。信頼回復のため、BitMEXが今後どのような顧客対応を取るのか注目が集まる。

国内の大手企業でも個人情報漏洩事故は後を絶たない。昨年11月には、日本瓦斯(ニチガス)が、「操作上の誤り」により顧客662人分のメールアドレスを流出させたことが問題になった。日本の仮想通貨取引所も対岸の火事とは言えず、改めて情報管理体制を再確認する必要がある。

今回、BitMEXで大口投資家などロイヤルカスタマーを含む個人情報が大量漏洩したことで、フィッシング詐欺や不正ログインによるハッキングリスクなどの二次被害も懸念されており注意が必要だ。BitMEXアカウントのメールアドレスは変更不可なため、2段階認証の設定や新規アカウント作成など対策が急務となる。

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