ペトロの裏付け資産

ベネズエラが国の独自仮想通貨通貨「ペトロ」を、タンクに保管してある3000万バレル(約48億リットル)の原油で裏付けることが分かった。

ベネズエラのNicolas Maduro大統領が20日、国営テレビで「現金化が可能で、物理的に存在する資源である3000万バレルの原油をペトルの裏付けとする」と説明したと、ロイターが報じている

またタンクの中にある原油は、ペトロの運営のために即座に営利化できるとも説明。しかし、どのように販売してペトロを運営するかについての詳細は語らなかった。

3000万バレルという数字は、2018年2月にペトロをローンチした時に発表した50億バレル(約8000億リットル)に比べると、大幅に減少している。情報サービス企業Kplerのデータでは、ベネズエラの原油の在庫は、10月末の時点で3900万バレルだという。

ベネズエラはペトロの利用を強く推進しているが、現時点ではどこの仮想通貨取引所にも上場していない。関係当局によると、最近は複数の小売店がペトロ決済の受付を行なっている。しかし、ロイターの報道によると、ペトロの重要な商業利用は確認できていない。

関連ベネズエラ:冬のボーナスを「仮想通貨ペトロ」で支給

おすすめの記事