スマホ決済アプリ「WeChatPay(ウィーチャットペイ)」とは?特徴、メリット、使い方を紹介!

中国では、スマホを利用した電子決済が日常で行われています。
屋台でもQRコード決済が当たり前のように行われるほど、急速にキャッシュレス化が進んでいます。
中国で利用されている2大決済アプリは「WeChatPay(ウィーチャットペイ)」と「AliPay(アリペイ)」です。

この記事でご紹介する「WeChatPay(ウィーチャットペイ)」は、中国版LINEとも呼ばれる「WeChat」に付随するモバイル決済機能で、主に中国国内での店舗決済や個人間送金に利用されています。

最近では、WeChatPayはLINE PAYと提携し、日本国内でも注目を浴びています。
今回は、中国で圧倒的なユーザー数を誇るスマホ決済アプリ「WeChatPay(ウィーチャットペイ)」の特徴・メリット・使い方を解説します。

WeChatPay(ウィーチャットペイ)の特徴は?

WeChat(ウィーチャット)は、中国のIT企業「テンセント」が提供するコミュニケーションアプリです。月間で10億人以上が利用するSNSサービスであり、20以上の言語に対応しています。

WeChatPay(ウィーチャットペイ)は、WeChatに備わっているモバイル決済機能を指します。友達や家族への個人間送金、店舗でのQRコード決済・オンライン決済など、様々な支払い方法に対応しています。

日本国内ではキャッシュレス化は始まったばかりですが、中国国内ではすでにスマホ決済が日常生活のあらゆる場面に浸透しており、コンビニ・飲食店・デパート・交通機関・宿泊施設・屋台などで利用できます。

お店のQRコードを読み取るだけでスムーズに支払いが行われるため、非常に便利です。

日本国内でも、WeChatPayとLINE PAYとの提携により、2019年よりLINE PAY対応店舗でWeChatPayが利用できるようになる予定です。

しかし、2018年12月時点では、WeChatPayは日本人が日本国内で利用することはできません。中国国内への出張や旅行の際に、利用する場合に限られます。

WeChatPay(ウィーチャットペイ)を利用するメリット

WeChatPayは、銀行口座に直接紐づいているため、ATMに行ってお金を引き出し、現金を持ち歩く必要がありません。店舗決済も個人間送金も、スマホがあれば完結します。

例えば、以下のようなシーンで活用する機会があるでしょう。

・友達との割り勘や個人間送金に利用する
・店舗やサービスの決済時に利用する

友達との割り勘や個人間送金に利用できる

仕事の同僚や仲良い友達と食事や飲み会に行き、割り勘での支払いを経験することはありませんか?

別々でのお支払いができれば構いませんが、常にそのような状況が訪れるとは限りません。片方の相手がまとめてお支払いし、後で代金を回収する場合が多いでしょう。
細かい小銭やお札を持っていない場合、相手に多めに支払ったり、あとで支払いを行ったりする必要があります。

WeChatPayを使えば、相手に1円単位で即座に送金できるので非常に便利です。

割り勘の方法は簡単です。
アプリのチャット画面の「プラスボタン」⇨「マネー」⇨「割り勘」で送金できます。チャット経由で相手に支払い要請を行った後、金額が残高に反映されます。

店舗やサービスの決済に利用できる

WeChatPayは、あらゆる店舗やサービスに利用できます。飲食店や宿泊施設はもちろん、タクシー料金や自動販売機での決済の際にも活躍。また、中国の携帯料金はプリペイド式です。携帯電話のチャージもアプリ内で簡単に行えます。

WeChatPay(ウィーチャットペイ)の利用方法

WeChatPayを利用するには、WeChatのアカウントを作成する必要があります。

WeChatは、iOS版Android版の両方に対応しています。
まずは、お持ちのスマホにWeChatをダウンロードしましょう。

WeChatダウンロード後の設定方法

①ダウンロード後、アプリを起動する

②画面下の「登録」を選択

③地域を確認し、携帯電話番号を入力⇨「登録」を選択

④プライバシーポリシーを読み、「同意」を選択

⑤セキュリティ確認画面に遷移⇨パズルのピースにハマるようスライドさせる

⑥登録した携帯電話番号に、SMSが届く⇨SMSに記載の4桁のパスワードを入力

以上でWeChatのアカウント作成完了です。

WeChatPayの設定方法

①チャット画面右上のプラスボタンをタップし、「マネー」を選択

②「お金を受け取る」を選択

③「実名認証」ページに遷移し、認証方法を選択
※「クレジットカードないし銀行口座を追加」するか、「中国大陸の身分証明」のいづれかを選択します。この際に、中国の銀行口座を持っていなくても、日本のクレジットカードで本人確認を行うことができます。

④「Add New Card」を選択⇨利用規約の英文を読み、「同意」を選択

⑤カード情報の入力⇨「次へ」を選択

⑥支払いパスワードの入力⇨再度入力し、「次へ」を選択

⑦QRコード画面に遷移。

以上でWeChatPayのアカウント設定完了です。

チャージ方法

WeChatPayのアカウントを有効にするには、ウォレットに電子マネーをチャージする必要があります。

WeChatPayのチャージ方法は以下の2種類です。

・中国の銀行口座からチャージする
・空港内に多いポケットチェンジでチャージする

中国国内の銀行口座を保有している方は、銀行の発行するデビットカードか国内のクレジットカードを登録することで、チャージが可能です。

しかし、多くの日本人は中国国内の銀行口座を持っていないため、現状ではポケットチェンジという端末を使ってチャージする方法しかありません。

決済での利用方法

「WeChatPay」の残高に金額が反映されれば、チャージは完了です。
WeChatPayを使って、店舗決済をする方法は2種類です。

・お店のQRコードを読み取る
・自分のQRコードを提示する

お店のQRコードを読み取る場合、以下の手順で支払います。

①アプリのチャット画面を開く
②プラスボタン⇨「QRコードのスキャン」を選択
③お店の「微信支付」と書かれたQRコードを読み取る
④支払いパスワードを入力⇨決済完了

次に、自分のQRコードを提示する場合、以下の手順で支払います。

①アプリのチャット画面を開く
②プラスボタン⇨「マネー」を選択
③マネー機能が「有効」になっているかを確認。
④支払いパスワードを入力
⑤バーコード・QRコードが表示される⇨お店の人に読み取ってもらう

WeChatPay(ウィーチャットペイ)の口コミは?

WeChatPayの利用者はどのように感じているのか、ツイッターやレビューより口コミを集めました。

・中国旅行をする上でなくてはならない存在。QRコード決済はとても便利。

・スマホのホーム画面からスムーズに決済画面を開けられるので、ストレスがない。

・中国国内ではタクシーでもホテルでもどこでも電子決済なのでアプリは必須。

・銀行口座に直接つながっているので、無駄な使いすぎがなくなった。

WeChatPay(ウィーチャットペイ)が使える店舗は?

日本国内でも、中国人旅行客の増加に伴い、WeChatPayに対応する店舗は増加しつつあります。

現在、日用雑貨品や食品・電化製品等を格安で取り扱うドンキ・ホーテ、家電量販店のビッグカメラ・ヤマダ電機、関西国際空港や中部国際空港、南海電鉄などで対応しています。

2019年以降、WeChatPayはLINEPAY対応店舗でも決済が可能となる予定です。今後も利用可能店舗が拡大していくことは確実でしょう。

日本でも急成長を遂げるか!?

WeChatPayは、ちょっとしたお買い物や割り勘時にスムーズにお支払いのできるスマホ決済アプリです。

中国国内では多数のユーザーを抱える決済アプリとして、日々利用されています。

現在、日本国内で日本人が利用することはできませんが、訪日中国人にとって無くてはならない決済手段であると言えます。

国内でのキャッシュレス化が普及するにつれて、WeChatPay対応店舗も着実に増えています。2019年以降、日本でも急成長を遂げる決済アプリとなることは間違いないでしょう。

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