大口投資家のみを対象とするフランスの仮想通貨ファンド ナポレオンAM(Napoleon AM)は、ビットコイン先物を取引する新たなナポレオンビットコインファンドをローンチ。ナポレオンAMは2019年5月にフランス金融規制当局により、投資運用会社としてライセンスを取得したファンドだ。

 

フランス初のCMEビットコイン先物を活用したファンド

ナポレオンAMは、株を最低でも11万ドル日本円にして1200万円以上購入できる投資家を対象にした、仮想通貨ファンドだ。対象はフランス国内に在住の投資家のみであり、国外は対象としていない。ナポレオンビットコインファンドは12月6日、CMEが提供するビットコイン先物の取引を開始したという。

ナポレオンビットコインファンドはフランスで初となるCMEビットコイン先物を活用したファンドとなり、ナポレオンAMによると「CMEと同様に差金決済されるビットコイン先物を活用する可能性がある」としている。

Bakktが米国で提供するビットコイン先物は現物決済であり、Bakktは12月10日にシンガポールで現物決済マンスリービットコイン先物に紐付いた、差金決済ビットコイン先物商品をローンチしている。今後ナポレオンビットコインファンドがBakktのビットコイン先物を取引する可能性もあるといえるだろう。

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ナポレオンビットコインファンドは規制取組みの集大成

ナポレオンAMの広報責任者であるSergio Gonzalez氏によると、

 

「レプリケーションの最適化と(ビットコイン)先物商品へのベストな取引を維持するため、CMEビットコイン先物という仮想通貨市場への別なアクセス手段という新たなドアを開けた。」

 

と述べている。またナポレオンAMの社長であるStéphane Ifrah氏は、「ナポレオンビットコインファンドはフランス金融規制当局との規制取り組みの集大成」としており、「フランスの法律のもと、機関投資家が仮想通貨への投資を可能となるユニークなファンド」と述べている。

CMEはビットコイン先物に続き、2020年1月13日にビットコイン先物オプションのローンチを予定しており、Bakktと並んで今後もビットコイン価格へより大きな影響を与えていくことになるだろう。

 

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参考:France’s New ‘Napoleon Bitcoin Fund’ Is Tied to CME’s Cash-Settled Futures

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