市場規模拡大が期待されるブロックチェーンゲームの動向:ミートアップレポート

第2回ブロックチェーンゲームミートアップ開催

2019年12月9日、銀座に拠点を構えるブロックチェーンコワーキングスペースのバイナリスター(BINARYSTAR)にてブロックチェーンゲームミートアップが開催された。

ブロックチェーンゲームミートアップでは、新規ゲームの遊び方や今後の展開に関する報告だけではなく、ブロックチェーンゲーム市場を牽引していく業界の第一人者を招いた基調講演やパネルディスカッションなどがある場合も多い。

今回はDapp.com Japanの藤岡紀光氏、株式会社ブループリントの松本健一氏、Biscuit社のジェイ・リー(Jay Lee)氏が登壇し、それぞれの視点から今後のブロックチェーンゲーム市場についてのディスカッションが行われた。今回は、日本国内におけるブロックチェーンゲーム開発を進める藤岡氏と松本氏の講演内容に関して紹介する。

藤岡氏:DApps市場規模と今後の見込み

藤岡氏その1"

藤岡氏からは現在のDApps市場と今後の成長見込みに関する内容の講演だった。

DApps市場での取引規模は、それが登場した2018年の時点で既に6,000億円を超えていた。2019年においては第一四半期の時点で3,200億円を上回り、2019年通期での推定規模は1兆5,000億円にもなるとのことだ。2008年のApple Storeがリリースされた際の全体課金額と比較しても、その大きさが分かるだろう。

藤岡氏その2

また、DAppsの市場規模拡大も非常に大きな可能性を秘めているようだ。下記写真からも分かるように、グローバルゲーム市場には十年以上の歴史があり、関連市場がすでに出来上がっているのに対して、ブロックチェーンゲーム市場は登場してまだ2年の歳月しか経っていない。それも、ほとんどのゲームがウェブベースという、ライフサイクルの導入段階である。

2017年から2019年にかけて爆発的にブロックチェーンゲーム市場は伸びており、これからブロックチェーンゲームが普及する未来も期待できるだろう。

藤岡氏その3

ブロックチェーンゲームはクリプトキティーズ(Cryptokitties)を先頭にして始まり、Ethereumベースでの開発が多かったが、2018年後半からEOS、TRONベースのブロックチェーンゲームも増えてきているとのことだ。

藤岡氏その14

松本氏:既存ゲームをブロックチェーンでリメイク

松本氏

株式会社ブループリントの松本氏からは、開発中の新作ブロックチェーンゲーム「ヴィーナスランブル」に関する紹介があった。

「ヴィーナスランブル」とは、ブループリント社とスクウェアエニックス社がかつて共同で展開していたソーシャルゲーム。このゲームにブロックチェーンの仕組みを活用し、現在のリメイク版を開発している。公開できる情報は限られているようだが、豪華声優や圧倒的なグラフィック、魅力的なキャラクターなどファンには嬉しい内容になっているという。

既存のブロックチェーンゲームでは、トランザクションの問題でプレイ画面内での動きがないものがほとんどだったため、ヴィーナスランブルのUI開発には特に注力されたようで、モーションにLive2Dを搭載するなど非常に流動的に作りこまれていた。

松本氏自身も「既存のソーシャルゲームと遜色ないものができあがっている」と発言しており、ゲームの完成度に対する自信が表れていた。

今回のブロックチェーンゲームミートアップでは最新のブロックチェーンゲームの情報を求め、40名を超える参加者が集まっていた。2019年はブロックチェーンゲーム市場が大きく変化した年であり、この変化の波は来年以降も継続されていくだろう。

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