
世界的な仮想通貨取引所であるビットメックスが12月23日、2019年5月までにイニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)で発行された12銘柄の価格の投資パフォーマンスについての調査結果を自社サイトのリサーチ部門で発表した。
12銘柄のうち11銘柄が大幅低下
今回の調査では、バイナンス・フォビ・ビットレックス・OKEX・ビットマックス・クーコインといった世界有数の仮想通貨取引所が発行した12銘柄を対象としている。具体的な銘柄は以下の通り。
バイナンスのIEO銘柄
- ギフト(Gifto/GTO)
- ブレッド(Bread/BRD)
- フィッチエーアイ(Fetch.AI/FET)
- ビットトレント(BitTorrent/BTT)
- セラーネットワーク(Celer Network/CELR)
- マティックネットワーク(Matic Network/MATIC)
フォビのIEO銘柄
- トップネットワーク(TOP Network/TOP)
- ニュートン(Newton/NEW)
ビットレックスのIEO銘柄
- ベリブロック(VeriBlock/VBK)
OKEXのIEO銘柄
- ブロッククラウド(Blockcloud/BLOC)
ビットマックスのIEO銘柄
- ドスネットワーク(Dos Network/DOS)
クーコインのIEO銘柄
- マルチVAC(MultiVAC/MTV)
今回の調査では、対象12銘柄の12月20日時点での「最初の取引価格以降のリターン率」と「IEO価格のリターン率」を発表した。「最初の取引価格以降のリターン率」では、マティックネットワークを除く11銘柄で大幅低下している。なおマティックネットワークは254.5%の増加だった。
「IEO価格のリターン率」では、12銘柄の内の8銘柄が低下している。増加した4銘柄は、増加率が高い順に、マティックネットワーク(MATIC:493.2%)・ブレッド(BRD:129.2%)・ビットトレント(BTT:101.7%)・ドスネットワーク(DOS:7.9%)だった。
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マティックネットワークとは
今回最もパフォーマンスが高かったマティックネットワークは、2019年4月24日からバイナンスのローンチパッドでIEOが開始されたトークンである。ユーザーと分散化した世界との相互作用を単純化することを目指しており、誰でも簡単に分散型エコシステムをやり取りできることを目的としている。
単一のマティックのサイドチェーンでは理論的にブロックあたり2の16乗のトランザクションを実現し、将来的には複数のチェーンで数百万のトランザクションを可能にする。
参考
・Initial Exchange Offerings (Part 2) – Investment Performance Update
・Matic Network
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文:かにたま