ビットコインとイーサリアムの高金利レンディングサービスを提供するブロックファイ(BlockFi)は、1月2日に発表していたライトコインとステーブルコインのUSDCの対応開始を発表。仮想通貨投資家は最大で年間8.6%の金利を得ることができるようになった。
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USDCの高い金利
BlockFiのUSDCレンディングでは、同様のステーブルコインであるGUSDと同じAPRの8.6%が適応され、ビットコインやイーサリアムのようにレンディング数に応じてAPRが下がることはない。
またここで特質すべき点は、ライトコインも同様に制限がないことである。BTCの場合は10BTC、ETHは1,000ETHのデポジット数を超えるとAPRつまり年利が2.2%と0.5%まで低下するようにBlockFiでは設定されている。
ライトコインのAPRは3.8%とイーサリアムよりも低いものの、この制限がないという点はライトコインホルダーには嬉しいニュースだろう。
出典:BlockFi
BlockFi TradingでもライトコインとUSDC上場
BlockFiは2019年12月に、BlockFiから出金することなくレンディングに対応している仮想通貨同士を売買できるBlockFi Tradingをローンチ。今回レンディングに対応したライトコインとUSDCの2通貨も同様に上場した。
これにより、USDCを手軽に入出することができ、さらにレンディングができるようになったのだ。GUSDはウィンクルボス兄弟のGeminiが発行するステーブルコインで、USDCは過去にPoloniexを買収していたサークルにより発行されている。
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USDCの利便性の高さ
USDCはGUSDと比較して非常に利便性が高い。例えばイーサリアム上のコントラクトでレンディングできるコンパウンド(Compound)でも金利を得ることができ、APRは2020年1月現時点で4%を推移している。BlockFiのAPRは高いものの、コントラクトではなくレンディングプラットフォームにデポジットしなければならないため、トラストレスかつより安全に使用できるのはCompoundということになる。つまり、需要によってCompoundとBlockFiを使い分けることができるのだ。
またUSDCはイーサリアム上のDEX(非中央集権取引所)にも上場されている。レバレッジをかけることができるDEXのdYdXや現物取引のできるDEXのRadar RelayなどでUSDCペアは提供されており、USDCを需要別に取引が簡単にできるということだ。
また中央集権取引所のCoinbaseやBinanceなどの仮想通貨取引所でも使用できるため、ドルのゲートウェイとしてもGUSDより優れている。米投資家はこれまで以上により多くの選択を行うことができ、DeFiとしての利便性が更に向上したと言えるだろう。
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