
ビットコイン(BTC)がデジタルゴールド(Digital Gold)と言われて久しいですが、2019年のパフォーマンスは、金(ゴールド)や米国のS&P500よりはるかに好業績であることが分かりました。
前年比業績はビットコイン93%増とダントツ、2位のゴールドで52%増
機関投資家向け取引プラットフォームであるSFOXが20年1月7日公表した最新の月次リポート「SFOX暗号市場ボラティリティリポート」によると、19年のビットコインの利益は前年比93.8%増となり、金の52.8%、S&P500の29%を大きく上回りました。ちなみにこのボラティリティリポートは、6つの主要な仮想通貨(BTC、ETH、BCHなど)のグローバルパフォーマンスを分析したものです。
出典SFOX
ビットコインはさらに、ほかのライバル仮想通貨であるイーサリアム(ETH)やライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)などの業績をはるかに超えました。ETHの前年比マイナス3.7%は例外としても、LTCは34.3%、BCHの30.8%とBTCに及びませんでした。
2020年の多因子市場インデックスは「中立」指向
仮想通貨の多因子市場インデックスは、前19年12月に続いて20年に入っても「中立(neutral)」指向です。多因子市場インデックスが「中立」であることは、仮想通貨市場は要因評価が難しい新たな10年に入ったことに起因しています。
例えば、ビットコインオプションがBakkt、OKEx、CMEなどで開始されながら、機関投資家の買い意欲がはっきり見えてきません。さらに5月に迎えるビットコイン半減期が価格にどのような影響を与えるのか即断できません。YouTubeが19年最終週に、仮想通貨関連ビデオとチャンネルの登録を除外したことなど、多くの要因が弱気ででもなく強気でもない「中立」の判定に貢献しています。
BTCのボラティリティは10%、その他仮想通貨より好ましい投資対象に
リポートの執筆者によると、仮想通貨の間の相関関係が19年以来薄れていることが分かりましたが、今年も継続して起きる新しいトレンドであると断定するには早計であると分析されています。ちなみにビットコインはS&P500、金双方との相関関係も薄れました。この結果ビットコインは、この年の資産運用管理で圧倒的人気を示しています。
出典SFOX
リポートはさらに続けて、ビットコインとその他仮想通貨のボラティリティは19年に、これまでの暦年比較で低くなっていることが分かりました。しかし、ビットコインのボラティリティは、他の仮想通貨と比べて群を抜き、アセットマネジャーが19年を通じて、ビットコインをますます好ましい投資対象と見るようになったことは、驚くべきことではありません。
図表2のように、19年の仮想通貨のボラティリティは、ETHから分岐して誕生したイーサリアムクラシック(ETC)の35%を除きBTCが10%に対して、ETHが3%、LTC2%など比較的低めに推移しました。
ビットコインのリスク調整済みリターンは株式市場のそれに劣る
しかしながらビットコインは、リスクの観点から株式市場に後れを取っていると同リポートは指摘しています。リスク調整済みリターンを計測したシャープレシオ(Sharp ratio)は、ビットコインが1.74に対してS&P500は2.54で、既成コミュニティーとして確立している株式銘柄には追い付けず、株式市場は依然としてリスクリワード・レシオ(risk-to-reward ratio)比較ではビットコインより魅力的であることが分かります。
参考
・Was Bitcoin a Good Buy in 2019? The SFOX Crypto Market Volatility Report, December 2019
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