バイナンスがいかに他社取引所と比べて新しいプロダクトのローンチに精力的か
バイナンスは2019年にさまざまなプロダクトをローンチしてきました。同年のIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)ブームの引き金もバイナンスであり、その後同社のサービスはレンディングやステーキング、先物取引などに拡大しています。
暗号通貨データベースを提供するメサリ(Messari)の信頼できる取引所トップ10に含まれている取引所のうち、バイナンスは相対的にも非常に多くのプロダクトをローンチしていることは以下の画像を見ても明らかです。
同社は他社が1のプロダクトを出す間に6~8の新しいビジネスを展開します。
ステーキングビジネスは取引所にとってどのような競争力になるか?
バイナンスが最近精力的に展開するステーキングサービスは同社にとってどのような競争力になるでしょうか。同社はテゾス(Tezos)やアトム(ATOM)などのアセットに対応しています。
取引所内でステーキングできるということは、ユーザーには取引所にカストディをするインセンティブが働きます。ユーザーはステーキング報酬を得ながら、いつでも当該アセットを売買することができます。従来のステーキングサービスではアセットを売却したい場合、アンステークする動作の後、取引所に送金する必要がありました。これはプロトコルによりますが、例えばCOSMOSでは21日間のロックアップ期間が必要です。
バイナンスではこの動作が必要なくステーキングができ、売買もしやすいためステーキングアセットの流動性が確保されるでしょう。そして流動性があるため、より多くのユーザーが惹きつけられ、それによりバイナンスのカストディはさらに潤沢になります。
バイナンスはもはや取引所ではない
海外著名ファンドのマルチコイン・キャピタル(Multicoin Capital)のブログによると、バイナンスはもはや取引所ではなく、「金融の未来」を作る企業であると表現しています。(同ファンドはバイナンスのBNBに投資をしています。)
バイナンスが暗号通貨を店舗で使用できるデビットカードを今後発行することは想像に難しくなく、暗号通貨を決済できるようになります。バイナンスでは既にレンディングサービスを行ってい、アカウント内同士の送金を無料化しています。銀行の基本機能は、預金・融資・決済(送金)と言われますが、このうちの2つをバイナンスはグローバルレベルですでに提供しています。
同社の競合はもはや送金会社のトランスファーワイズ(TransferWise)や、ネオバンクとしてのロビンフッド(Robinhood)だろうとマルチコイン・キャピタルのパートナーは論考を記述しています。
2017年創業のバイナンスは依然、人類史最も早く成長をしている企業であり、その躍進はまだ止まっているように見えません。
参考
・Binance is Blitzscaling
・CRYPTO THESES FOR 2020
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