ビットコインキャッシュ、ブロック生成が5時間停止

仮想通貨ビットコインキャッシュのブロック生成が約5.5時間ほど停止したことが、ブロックチェーンエクスプローラーのデータから明らかになった。

620025ブロックが生成されたのち、次の620026ブロック生成までの時間で5.5時間が経過した。現時点では、ビットコインキャッシュの採掘状況も正常に戻っている。

今回のケースは、マイナーが採掘をする際、ブロック生成のためのナンス(nonce)が発見できなかったことが原因とみられる。

ナンスは、ブロックチェーン上でマイナーが新しいブロックを追加する際に生成する数値のこと。この数値をハッシュ関数という複雑な数式に代入して計算し、答え(ハッシュ値)を算出、条件を満たしたマイナーにブロックの生成権利と報酬が与えられる。

このような事例は、稀なケースではあるが、他のブロックチェーンでも確認されている事例でもある。例えば、ビットコインで過去に1時間ほどの停止が過去に確認された。

ビットコインキャッシュのマイニング関連指標を確認すると、ハッシュレートが急ピッチに減少し、半分以下の水準に到達しており、ビットコインキャッシュの難易度調整アルゴリズムを経て、採掘が再開されたことが予想される。

当時のBCHマイニングプールの動向では、Bitcoin.comのプールハッシュレートが前日比で−60%、上位のHuobi.poolとAntpoolも30%前後とビットコインキャッシュをマイニングするハッシュレートを低下させている。一方でBTC.TOPの+83475%という異常値については、今回の対応を行なったものか、状況は定かではない。

なお、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、ビットコインSVといった仮想通貨は、SHA256ネットワークと呼ばれ、複数の通貨を収益性に合わせて変更してマイニングする業者もいる。

例えば、大手Poolinは、マイニングする対象の仮想通貨として、これら3通貨を自動的に切り替える効率化プログラムを採用するなど、ハッシュの切り替えも手動から、自動まで様々だ。

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