仮想通貨市況

国内個別銘柄では、ライトコイン、リスク、モナコインがそれぞれ15%近くの大幅上昇。

新型肺炎(コロナウイルス)の世界的な集団感染(アウトブレイク)を受け、WHOが緊急事態宣言を発令、株や為替など伝統金融市場が景気後退懸念で先行き不透明感が漂うなか、ビットコイン(BTC)半減期を控えることで、仮想通貨市場の材料感度は急速に高まっている。

国内大手仮想通貨取引所コインチェックは29日、大口OTCサービスにビットコインキャッシュ、ライトコインを追加したほか、Liskのステーキングサービスも好調だ。

なお、新型肺炎(コロナウイルス)の拡散と政府の都市隔離実施による影響を受け、最大手マイニング機械メーカーのBitmain、CanaanおよびMicroBTによるマイニングマシンの生産、出荷に遅延が生じることが明らかになった。以下で詳しく報じている。

新型肺炎:中国ビットコイン採掘メーカーの生産・出荷状況に影響
新型肺炎(コロナウイルス)の拡散と政府の都市隔離実施による影響を受け、大手仮想通貨採掘機械メーカーのBitmain、CanaanおよびMicroBTによるマイニングマシンの生産、出荷に遅延が生じることが明らかになった。

ビットコイン(BTC)市況

31日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比2.08%高の103万円と続伸するも、高値からはやや反落を見せている。

続伸前の午前1時頃には、昨日以上に激しく揺さぶる動きで、上下に長い髭(ライトセイバー)を形成。BitMEXではロング1161BTC、ショート533BTCと、計1600BTC級のロスカットが発生したほか、ファンディングレートは+0.073%から+0.022%と幾分減少している。

反落ポイントの昨夏〜昨秋に形成した巨大ディセンディングトライアングル下限である9300〜9500ドル付近は多くのトレーダーに意識されるほか、直近では9160ドルの抵抗線をロールリバーサルしている(下図)ことから、今後調整局面に至った場合は、この辺りの攻防も焦点となりそうだ。

過熱感への警戒感も

著名仮想通貨・経済アナリストAlex Krugerは、「BitMEXの未決済建玉(OI)が10億ドル(1ビリオン)に到達した。OIはレバレッジを代表するインジケータであり有用な指標だ」と言及、「トレーダー間では、BitMEXの”10億ドル”ラインは売りシグナルと見られている」などと指摘した。

大手仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXのアーサー・ヘイズCEOも29日、先物のベーシス上昇を根拠に「ブローオフトップが近いかもしれない」と警戒感を示した。「ブローオフトップ」は、取引量が急増し、価格が上昇した後に急落するシナリオ(天井シグナル)を指す。

「ベーシス(basis)」とは、現物価格と先物価格の価格差のことで、熟練の投資家が現物を買い、先物を空売りしプレミアムだけを稼ぐ傾向になりやすいという。

ビットコイン(BTC)市場はさらなる続伸となるのか、それとも大きな調整を挟むのか。予断を許さない状況が続く。

速報 LINEの独自仮想通貨「LINK」が日本で売買可能に
LINEで仮想通貨事業を展開するLVC株式会社は30日、LINEの独自仮想通貨「LINK」を日本の新規銘柄として取り扱うと発表した。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【1/28更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
おすすめの記事