ChainalysisがP2P取引所と初の提携

ブロックチェーン分析企業Chainalysisが、P2P形式の仮想通貨(暗号資産)取引所Paxfulとパートナーシップを締結したことが分かった。

Paxfulはコンプライアンスを推進するため、疑わしい取引の追跡に、Chainalysisのコンプライアンスツールである「Chainalysis KYT(Know Your Transaction)」とReactorを活用する。

ChainalysisがP2P仮想通貨取引所と協業するのは今回が初めて。Chainalysisの担当者は「Paxfulは仮想通貨の全P2P取引の約25%を占めている。現在、協業するP2P取引所はPaxfulだけだ」と述べている。

また「他のP2Pの取引所ともケースバイケースで協業に向けて対話する用意はある」とも言及。Chainalysisは、大半が非中央集権的であるという特性上、P2P形式の仮想通貨取引所は本質的にリスクが高いと考えてきた。

Paxfulは今回の提携に際し、「取引を監視するために、コンプライアンスの取り組みにはしっかり投資をしており、多くのツールを利用する。我々の目標は、市場から詐欺などの犯罪をなくすことだ」と述べている。

Chainalysisのツールは、バイナンスやBitfinex、Bittrexを初めとする大手仮想通貨取引所も活用している。

関連仮想通貨取引所Bitfinex、ChainalysisのKYT導入

CoinPostの注目記事

仮想通貨取引の悪いイメージと真実は異なる:99%は正当な取引=Chainalysis
Chainalysisの分析によると、2019年の全ての仮想通貨取引における不正使用は1.1%に止まる。特有のイメージ改善につながるか。 仮想通貨の取引高は、2017年から右肩上がりに成長を続け、2019年の取引総額は、1兆100億ドル(約107兆円)に上る。そして、その約99%が正当な取引だったということになる。
仮想通貨取引の調査企業Chainalysis、XRPに新規対応
仮想通貨トランザクションの不正などを追跡する専門企業チェイナリシスは新たにXRP(リップル)を対象通貨リストに追加。
おすすめの記事