仮想通貨のインデックスを伝統的金融機関に

野村総合研究所(NRI)は8日、暗号資産(仮想通貨)のインデックス「NRI/IU暗号資産インデックス(ドル)」が、金融情報企業QUICKのワークステーションと同社のマーケットツール「QUICK LevelX r1」で提供開始されたことを発表した。

野村総研は本提供を通して、国内の伝統的な金融機関に、仮想通貨に関する投資ソリューションを提供する。QUICKのデータや情報のプラットフォームは8日から利用申し込みができるという。

日本経済新聞社グループのQUICKは1971年の創業以来、国内の証券・金融市場を支える情報インフラとして、金融機関や機関投資家から個人投資家まで、幅広い顧客の意思決定をサポートしてきた。日経平均株価などの代表的な指数の算出も行っている。

野村総研は、本インデックスをインテリジェンスユニット合同会社(IU)と共同開発。「NRI/IU暗号資産インデックス(ドル)」は、海外の仮想通貨取引所に上場している米ドルペアを中心に構築されている。インデックスの算出では、欧州の金融ベンチマーク規制に準拠したドイツの「MV Index Solutions(MVIS)」のプラットフォームを活用。1月に提供が発表され、国内の取引所に上場している日本円ペアを中心に構築した「NRI/IU暗号資産インデックス(円)」もある。

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また、仮想通貨リサーチ企業CryptoCompareのプラットフォームも活用。本インデックスは、規制に則ったMVISの明確で透明性の高いガイドラインによって、円とドルの両方で計算された初めての仮想通貨のベンチマークだという。1月の発表以降、取引所やデータ提供企業など様々な国内の仮想通貨企業から支持されている

日次の評価は日本時間の午後3時に行われ、国内やアジアの機関投資家が投資をする際にベンチマークとして利用しやすいように設計した。株式や債券といった伝統金融商品と比較しながら、ポートフォリオ構成の見直しや投資商品の選択に活用できる。

参考資料 : MV Index Solutions

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