世界最大級の仮想通貨取引所であるバイナンスが5月12日、インドネシアの仮想通貨取引所トコクリプト(Tokocrypto)に出資したことを発表した。今回の発表によると資金は、新製品や新サービスの開発、技術力の向上、インドネシア全体への拡大、地域のブロックチェーン教育の取り組みを含めたトコクリプトのビジネスの成長加速するために使用される。
インドネシア商品先物取引監督庁認可の取引所
トコクリプトは2018年初頭に設立されたインドネシアの仮想通貨取引所である。インドネシアでの仮想通貨の採用促進とアクセシビリティの促進を目指している。設立初期からシンガポールを拠点とするデジタル資産取引および投資会社であるQCPキャピタルの支援を受け、インドネシア商品先物取引監督庁(BAPPEBTI)によって2019年に認可された。インドネシア商品先物取引規制庁が認可した取引所はトコクリプトが初となる。
トコクリプトのパン・シュエ・カイ共同創設者兼最高経営責任者(CEO)は、「トコクリプトへの今回の投資は、インドネシアで促進しているブロックチェーンエコシステムの検証に役立ち、世界をリードする業界関係者からの信頼を示している」と話した。また同氏は、「バイナンスからの投資は、インドネシア市場におけるトコクリプトの主要なサービスを確立し、ブロックチェーンテクノロジーを通じてオープンな金融エコシステムをもたらすという私たちのビジョンを加速させるのに役立つ」と述べている。
東南アジアのブロックチェーンエコシステムの中心に
バイナンスのジャオ・チャンポン(Changpeng Zhao)創設者兼最高経営責任者(CEO)は、「急速な技術の採用、強力な経済成長、そして世界第4位の人口を持つインドネシアは、東南アジアのブロックチェーンエコシステムの主要な中心のひとつとなるだろう」とコメント。
また「トコクリプトへの投資により私たちは、お金の自由を実現するために認可された現地パートナーとともにインドネシア市場でエキサイティングな新しい機会を探ることが可能となるだろう」と話している。
参考
・Binance Invests in First Regulated Cryptocurrency Exchange in Indonesia, Tokocrypto
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文:かにたま