自動販売機の仮想通貨支払いが実現
デジタル資産用プラットフォームを構築などを行うセントラペイ(centrapay)が9日、コカ・コーラのオーストラリアやニュージーランド担当であるコカ・コーラ・アマティル(Coca-Cola Amatil:CCA)と協定を結んだことを自社サイトのニュースで発表した。コカ・コーラ・アマティル側もツイッター上の公式アカウントで、セントラペイのニュースのリンクを添えて、「コーラと仮想通貨コミュニティを結び付ける」とコメントしている。
Amatil X + Centrapay: Connecting Coke and the cryptocurrency community together → https://t.co/cHnLO3671z#Centrapay #DigitalAssets #AmatilX #CocaColaAmatil #Blockchain #Bitcoin #Ethereum #Cryptocurrency #DigitalWallet #OnlyAtAmatil #Sylo #Centrality / @centrapay @sylo
— Coca-Cola Amatil (@CocaColaAmatil) June 9, 2020
今回の発表により、セントラペイの提携企業であるサイロ(Sylo)の開発したウォレット「サイロ・スマート・ウォレット(Sylo Smart Wallet)」を使って、コカ・コーラ・アマティルの販売ネットワーク全体で仮想通貨によるコカ・コーラ商品の購入が可能となった。
実際にサイロスマートウォレットを使ってコカ・コーラを購入する動画も公開されている。動画によると、サイロスマートウォレットでコカ・コーラの自動販売機に貼られたステッカーに記載されたQRコードを読み取り、ウォレット内で支払いを完了すると商品が出てくる仕組みだ。
コカ・コーラ・アマティルはアジア太平洋地域の飲料販売メーカーおよび卸売業者であり、140のブランドと2億7,000万人の顧客を抱えている。サイロスマートウォレットで支払いができるようにQRコードのステッカーが貼られた自動販売機は、ニュージーランドとオーストラリアで合わせて2,000台以上が設置されている。
次は米国市場をターゲットに
セントラペイ最高経営責任者(CEO)のジェローム・フォーリー(Jerome Faury)氏は、「既存技術との統合への煩雑さとユーザーエクスペリエンスの貧弱さが、デジタルIDやデジタル資産といったWeb3テクノロジーの採用を妨げている。私たちは、個人で自己のデータとデジタルIDを管理できる未来を作るために働きかけている。ブランドは人々に適切な購入方法を行う力を与えつつ、小売店やその他流通パートナーを支援し、人々と直接かつ倫理的に結びつけることができる」と述べた。
また同氏は、「私たちは、オーストラリアとニュージーランドでの実用化から、ビジネスがグローバルに成長することを目指している。私たちは北米での存在感を確立した後、世界初のイノベーションとともに次は米国市場をターゲットにする予定だ」と付け加えている。
参考
・Coca-Cola Amatil vending machines accept Bitcoin via Centrapay
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文:かにたま