イーサリアム2.0マルチテストネットのデベロッパーによると、全てがうまく行けばイーサリアム2.0フェイズ0のローンチは2020年11月になると見られるという。イーサリアム2.0は6月現在、v0.12.1を公開しており、最終実装候補となっている。当初のローンチ目標は2020年7月30日だった。
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イーサリアム2.0 6月の最新ロードマップ
イーサリアム2.0マルチクライアントテストネットのデベロッパーによると、イーサリアム2.0をローンチするには最新のv0.12.1の仕様をETH2クライアントが全て実装しなければならないという。現在イーサリアム2.0 v0.12.1の仕様を実装しているのはトパーズテストネットで有名なPrismatic Labsのみであり、残りの4クライアントは現在実装に取り組んでいるとしている。Prismatic Labsはこの最新仕様を実装したオニキステストネットを14日に既にローンチしている。
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イーサリアム2.0のローンチの前提条件である公式のマルチクライアントテストネットは、このクライアント実装を鑑みて、6月末頃にローンチする可能性があるという。全てがうまく行けば7月初旬にパブリックに公式のマルチクライアントテストネットをローンチし、最終の公開テストを7月中に行うことが可能だ。
デポジットコントラクトのデプロイは8~9月頃
イーサリアム2.0リサーチャー達はフェイズ0となるBeacon Chainのローンチの条件として2ヶ月以上の公式マルチクライアントテストネットを問題なく運用できるかどうかとしていた。実際にイーサリアム2.0がローンチする前に、デポジットコントラクトを現在のイーサリアムチェーン(レガシーチェーン)上にデプロイする必要があり、デベロッパーはおおよそ2020年8月か9月中旬頃になるのではないかと予期している。
結局イーサリアム2.0ローンチはいつなのか?
また公式マルチクライアントテストネットのローンチから90日後にBeacon Chainのジェネシスブロック、つまりイーサリアム2.0のスタートを設定するといいのではないかと提案しており、2ヶ月のマルチクライアントテストネットでのテストを行った後、1ヶ月の修正可能期間を設けられるからだ。
これらを前提に、ジェネシスブロックが楽観的に見れば早くて10月になると予期される。Beacon Chainのローンチには最低でも16000デポジット、つまり50万ETH以上がステーキングされなければならないという。また遅延などを考慮して現実的なローンチ日は11月頃と考えられるのではないかと述べており、バグなどで修正が必要な場合2021年初旬までが考えられるとしている。
当初のイーサリアム2.0のローンチ目標から既に半年経過しているが、イーサリアム2.0の開発ではそれだけセキュリティを第一に考えられて設計、リサーチされており、一度ローンチすればETHホルダーは安定的にバリデータ運用を行えるだろう。
順当に見れば2020年内は大型アップデート”ベルリン”があるため、2021年にはイーサリアム2.0はローンチしていると期待できるだろう。
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参考:ETH Core and Infrastructure Devs on ETH 2.0 Roadmap, Challenges and Expectations