ファイルコイン(Filecoin)がメインネットへの移行を発表、10月15日頃の予定

ブロックチェーンを活用したストレージサービスの開発を進めるファイルコイン(Filecoin)が9月27日、メインネットへの移行準備に入ったことを発表した。同発表でファイルコインは、本格的に移行するのは10月15日頃だろうと予想している。

直近数か月でファイルコインネットワークが進歩

ファイルコインは、ここ数カ月間で開発が進んだポイントとして、コアプロトコル機能、エコシステムの成長、ストレージクライアント、ストレージサービスの4点を挙げた。

コアプロトコル機能では、8月にセットアッププログラムを完了。エコシステムに関しては、85以上の団体とアプリケーションなどファイルコインネットワークに関するコラボレーションを実施していることが発表された。

ストレージクライアントについては、インセンティブプログラムであるスペースレース(Space Race)一部としてファイルコインネットワーク上に多くのクライアントが参加したことを報告。ストレージマイナーでは、過去4週間で34か国で400人を超えるマイナーがファイルコインネットワークに関わることとなった。

10月15日ごろにメインネット移行予定

ファイルコインのメインネット移行は、段階的なアプローチを取っている。発表された時点ではメインネットローンチ直前に当たる点火を意味する「イグニッションフェーズ」に入っている。この「イグニッションフェーズ」の期間にファイルコインのネットワーク参加者は、システムの初期化やセットアップ、最適化などの用意を行う。

メインネット正式移行はエポック「148888」が予定されており、発表段階では10月15日頃になる見込み。メインネット移行後は、ネットワークが期待どおりに機能するかどうかの確認、監視などの時間が用意されている。その後10月19日から23日までは、メインネット立ち上げを祝うウィークリーイベントを開催予定となっている。

なおメインネット移行についてファイルコインは、「始まりに過ぎない」とも述べている。またファイルコインは、「メインネット後のストレッサーに耐えるには、アップグレード計画を慎重に行い、問題に対応し、多様なコミュニティーとしてファイルコインの精神、文化、未来を定義する必要がある」としている。

参考
Announcing Mainnet Ignition & Liftoff

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文:かにたま

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