
2017年に大きなバブルを迎えた仮想通貨市場でしたが、2018年は下落相場となり低迷。そして2019年がスタートしました。本コラムでは1月のビットコイン(BTC)相場を見ながら、今後の行方を考察していきましょう。
仮想通貨の時価総額推移【2019年】
2018年11月の低迷時の11兆円から比べると、2019年1月は2兆円ほど回復しましたが、まだまだ低迷中です。
主な仮想通貨ドミナンス(1月26日現在)
- Bitcoin(ビットコイン):52.49%
- XRP(リップル):10.8%
- Ethereum(イーサリアム):10.16%
- Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ):1.87%
- Litecoin(ライトコイン):1.66%
コイン別のドミナンス(占有率)を見ても、ビットコインがシェアの半分以上を占めています。
これまで見てきたように、ビットコインのシェアが50%以上の場合は全体の時価総額が減少し、ビットコインもアルトコインも価格が軟調な場合に見られる現象です。
ビットコイン(BTC/JPY)週足チャート【2019年1月26日】
11月に節目の90日移動平均線を下抜けてから、価格が大きく下落。(1BTC=70万円台から30万円台へ)200日線でかろうじて下げ止まり、その後小動き。
関連:ビットコイン(BTC)は200日線を割ってはいけない、その理由とは?
とりあえず200日線は割れず、ラインを維持している状態。この価格水準は2017年8月のビットコイン上昇期の二段目にあたります。この価格帯(30万円台)に長くいればいるほど、再び90日線に戻るのに時間がかかってしまいます。
ビットコイン(BTC/JPY)週足チャート【ボリンジャーバンド】
バンドの向き
ボリンジャーバンドのバンド全体は依然として下向き
ミドルバンド(中心線)
20日移動平均線(20MA)下向き、下落トレンド継続中
上バンド(+3、2σ)
形状が丸くなり収束する兆し
下バンド(−3、2σ)
まだ直線的な下向き形状のため、下落トレンド継続
価格
下バンドの−2σから離れ、中心線に戻る動き
全体的にはもうしばらく日数を見たいところですが、上バンドが丸くなり下バンドを引っ張りあげると見ることができるため、価格は上昇すると見ています。ちなみに私の為替(FX)の手法に「ゴムパッチンの法則」というのがあります。機会があれば紹介したいと思います^^
2019年は始まったばかり、今後の相場を予測
2018年の下落、11月からの一段下げを見ると2017年から仮想通貨取引を始めた方はがっかりしているかもしれませんが、価格低迷の裏で仮想通貨にまつわる規制、法整備が進み、仮想通貨取引の環境は良くなっています。
またビットコイン先物市場の上場、新しい仮想通貨取引所の設立など、他市場からの資金流入、機関投資家の参加など期待できる要因も多いです。
今後の価格推移は、2017年の仮想通貨バブルのように期待だけで上がるのではなく、実需を伴った上昇トレンドを形成すると思いますので、急騰急落ではなく、徐々に足場を固めながらしっかりと上げていくイメージを持っています。ここからはじっくりいきましょう
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