ブロックチェーンアプリ開発プログラム「NextBase」参加者インタビュー③ ~未来の参加者に向けて~

2018年10月8日から12月19日の約2ヶ月半、株式会社HashHubで、次世代のブロックチェーン業界を牽引する人材を育成するための学生支援プログラムNextBase(ネクストベース)が開催されました。

本コラムではNextBaseに参加した学生の声を全3回にわたってお届けします。前回は各チームの反省点や印象に残っているエピソードなどをお聞きしました。最終回となる今回はメンターとの関係や未来の参加者に向けたメッセージをお伝えします。

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第1回:現役大学生が開発するプロダクトとは
第2回:プロジェクト開発の苦悩

最終発表時に投票者からのフィードバックに対して気になるコメントはありましたか?

田原さん(Nojiru):「法律に触れない?」「ブロックチェーンを使っているのにスムーズに動いているのがびっくりした」ですね。まず最初のコメントに関してはまったく考慮していないのでなんとも言えないです。というのも、とにかく面白くて動くものを作ることが目標だったので。二つ目に関しては、本当はもっと手の込んだことを実装する予定だったのですが、時間がなくてできませんでした。それに伴って機能を簡単にしたからだと思います。なので本当にサービスとしてやっていく時はこんなに早く動かないと思います。

内田さん(Team Volare):「ラブホで利用できるといいのでは?」というのがありましたが、これは全く考えていなかったので、非常にありがたい意見でした。

宮本さん(Ludens):「法律に触れるんじゃないか」「ターゲット層がかなり限られているんじゃないか」というコメントですね。法律に関しては私達でも話しましたが結局結論が出ませんでした。なので専門家に聞くしかないのかなと思います。

ユーザーに関しても明確な結論は出せていません。ただ確かにイーサリアムを使ったクラウドファンディングプラットフォームは今までいくつかありますが、それとの差別化はできていません。なのでそこは課題の一つだと思います。

発表の様子

各チームのメンターに対する感想は?

田原さん(Nojiru):メンターの方からEOSの情報を頂けたのは本当に助かりました。Slackでも色々会話を拾って教えていただいたり、メンションもつけていただいたのは嬉しかったです。EOSが全然分かっておらず、何からやればいいのか分からなかったので、そういう状態から親身に教えて頂けたので、これがなかったら今回何もできなかったと思います。

内田さん(Team Volare):メンターの方が、普段は福岡にいらっしゃるので色々心配でしたが、お忙しい中でもコードレビューやアイデアの壁打ちを快く引き受けてくださって本当に助かりました。

相田さん(Ludens):Solidityでできないから動かないのか、自分の書き方が分からなくて動かないのか悩んだ時がありました。仕様的に動かないことが最終的に分かったのですが、そういうのは僕らだけでは分かりませんでした。なのでそういう点でとても心強いと思いました。

関連:イーサリアム(ETH)の「Solidity」ってどんな言語?ノンプログラマー向けに解説

未来の参加者に向けてコメントをお願いします。

田原さん(Nojiru):面白いものを作るのが一番大事かなと思います。それなりに開発環境がそろっていてメンターもいる、それなのにビジネス的なものを考える必要もなく、ただ作ってみればいいという環境が整っているのがNextBaseの大きな強みだと思います。事業計画書などを作る必要がなくただ「モノを作る」という縛りだけでこれだけ環境が整っているのはとてもすごいことだと思うので、ぜひ面白いもの、楽しいものを作って欲しいです。

内田さん(Team Volare):僕も田原さんと同じような意見です。ただ作るだけだったら従来の技術を使えばいいと思います。なのでブロックチェーンを使うという前提を置いた時に、どういうものを作るのが面白いかというのを考えるといいと思います。そういう方向性を考えてたたき台のような場にしてもらえると、最後にいいものが作れるんじゃないかと思います。

相田さん(Ludens):コードはできるだけ早く書いた方がいいと思います。それに尽きます。

宮本さん(Ludens):ブロックチェーンを使って一からプロダクトを作れるのはすごく貴重な機会だと思います。ブロックチェーンを使って何かを作りたいと思っても、人はいないし資料もない、メンターもいないとなれば作りづらいけど、NextBaseなら作れるのでぜひ参加してもらえるといいなと思います。

【ブロックチェーンアプリ開発プログラム「NextBase」参加者インタビュー】
第1回:現役大学生が開発するプロダクトとは
第2回:プロジェクト開発の苦悩
第3回:未来の参加者に向けて

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