スペインの規制当局は、「AlyCoin」と呼ばれるイーサリアム基盤のトークンに対して、未登録のICOであるとして一般市民に警告を発した。

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仮想通貨上のドルを発行するテザー社と仮想通貨取引所のBitfinexは、2年以上に及ぶニューヨーク州検事当局の訴訟問題の和解が成立した。ビットコインはこの報道を受け、下落が止まり約40万円の回復となっている。

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テザー問題の訴訟が和解

ニューヨーク州検事当局によると、ドルにペッグするとしている仮想通貨上のドル“USDT”を発行するテザー社と同社と同じ親会社を持つBitfinexと和解が成立したと発表。

Bitfinexは2019年にニューヨーク州検事当局により「テザー社の資金を密かに使用し、8.5億ドルの損失をカバーした」とされ、この損失は2018年末にBitfinexユーザーの出金問題を引き起こしたとされていた。Bitfinexの主張によるとこの8.5億ドルの損失は「パナマの”クリプトキャピタルコーポレーション(Crypto Capital Corp)”にデポジット後、政府により押収された」と述べていた。

テザー社はこの件に関して260ページを超える関連資料を提出し、USDTの裏付けが0ではないことを示し、19.4億円を支払うことで和解となった。

テザー問題とは?

この訴訟によるとテザー社が8.5億ドルを保有していない場合、発行していたUSDTの実に9.2%が裏付けされていない事になる。裏付けがないということは、本来1USDT=1ドルであるはずのテザーが0.908ドルしか価値がない事になる。

一方でテザーは仮想通貨時価総額ランキング3位となっており、ビットコインやイーサリアムなどほぼ全ての仮想通貨購入に使用されているため、仮想通貨全体の価値が危うくなる事になるのだ。そのため仮想通貨全体でテザー社の訴訟が注目されており、テザー問題として長年問題視されてきた。

ビットコイン反発上昇の理由

史上初の600万円を記録していたビットコインは大幅な下落により470万円まで下落。一方でこのテザー問題の訴訟が和解したことで、ビットコイン価格は一時50万円反発上昇となっている。

今回Bitifnexが仮想通貨界隈全体が問題視するテザー問題の訴訟で和解できた事で、FUDとなる懸念が払拭されたことが市場に好ファンダメンタルと考えられたという事になる。

 

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