全国各地で見かける黄色い看板の時間貸駐車場「タイムズパーキング」やカーシェアリングサービスの「タイムズカーシェア」など、車に関する様々なサービスを提供するパーク24株式会社。
Times PAY(タイムズペイ)はパーク24が運営するキャッシュレス決済サービスです。
タイムズペイは、タブレット・カードリーダー・プリンターが3点セットとなっており、ランニング費用・振込手数料は0円でありながら、主要6ブランドのクレジットカード・10種類以上の電子マネーに対応。
今回はタイムズペイのプロモーションを担当する池田裕馬氏にタイムズペイの魅力についてお話を伺いました。
【プロフィール】
池田 裕馬
医療・健康系メディアでのWebコンテンツなどの企画・編集といった業務経験を活かし、2016年にパーク24株式会社に入社した後はドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」Webサイトの企画管理を担当。
2018年よりタイムズペイ推進部にて「タイムズペイ」のプロモーション担当として事業を推進。
Times PAY(タイムズペイ)導入後のユーザーの反応
―タイムズペイ導入後の店舗やお客様の反応を教えてください。
タイムズペイを導入していただいた加盟店様では、導入前にお客様から「クレジットカードを使いたい」などの声が多かったようです。
そしてタイムズペイを導入されたことにより、「すごく便利になった」「買い物しやすくなった」といった声が増えたというご報告をいただいており、タイムズペイにより利便性の向上、お客様の満足度向上に貢献できたのではないかと思います。
またキャッシュレスへの対応に伴い、手持ちの現金の心配をする必要がなくなり、レジの周りに置かれている小さな商品もついでに購入していただくケースが増えたということも伺います。
―加盟店が特に増加したタイミングはいつごろでしょうか?
消費税増税に伴う施策として行われている、経済産業省のキャッシュレス・消費者還元事業に加盟するためにキャッシュレス決済を導入しようという加盟店様が多かったですね。昨年8~10月にかけて多くの加盟店様にお申し込みいただきました。
―加盟店によってはもともとクレジットカード決済に未対応だったお店のニーズが多かったのでしょうか。
そういった方も多くいらっしゃいましたが、既にクレジットカード決済に対応されていたものの、新たに乗り換えを検討される加盟店様もいらっしゃいました。
タイムズペイに乗り換えていただいた理由としては、キャッシュレス決済の手数料や使い勝手の良さなどに魅力を感じていただいたようです。
例えば持ち運びができない端末だとお客様の席でお会計をすることができませんが、タイムズペイの端末は持ち運ぶことができるため、席での決済も可能となったことに喜びの声もいただいています。
―端末を持ち運べることがメリットとなるのはどのような事業者の方でしょうか。
席での決済が必要となる飲食店においては、大きなメリットになるようです。タイムズペイを導入いただいている事業者様のうち、飲食と販売がそれぞれ20%弱となっています。
訪日観光客のニーズにも応えて集客効果・売上ともにアップ
―例えばイベント会場で商品の販売をするなどの利用も多いのでしょうか。
実際にそのような加盟店様も多いです。
例えば水着を販売されている加盟店様では、水泳の国際大会会場の近くに出店して水着を販売するなど、移動販売をされるケースもあります。国際大会の場合、海外のお客様が多く、クレジットカードで決済をしたいという要望が多かったものの、対応していなかったためにかなり機会損失をしていたケースもあったようです。
しかし、タイムズペイを導入された後はカードの決済比率も上がり、購入率や客単価の向上につながっているようです。またお客様満足度の向上にも寄与できたのではないかと思っております。
―訪日観光客は特にキャッシュレスを希望する声が多いと思いますが、そういった面でも加盟店からの喜びの声は多いですか?
珍しいところでは、寺社仏閣などでご利用いただいている例もあります。例えばお守りの販売などですね。
2020年は東京2020オリンピックもあり、海外からの観光客も多くいらっしゃると思います。そのようなときに寺社仏閣を訪れ、記念にお守りを買いたいと思ったときにキャッシュレス決済ができれば、観光客にとっても、寺社仏閣の方にとっても嬉しいことではないかと思います。
Times PAY(タイムズペイ)は3点セットが特徴
―タイムズペイはタブレット・カードリーダー・プリンターの3点セットが特徴的ですが、3点セットを提供している狙いは何ですか?
決済アプリが入っているタブレット、決済を行うカードリーダー、レシートを発行するためのプリンター。これらは決済において必要な3点です。
この3点が揃っていない状態でご提供すると、加盟店様に別途機器の準備をしていただかなくてはならないために、導入におけるハードルが上がってしまうケースもあります。
私たちは、タイムズペイを使っていただくことで、集客や街の活性化などにつなげていきたいと思っています。そのため、最初に導入が必要な3点セットを提供することにより、導入いただきやすくしています。
誰でも使いやすいインターフェースが魅力
―操作についてはとてもわかりやすく、年配の方でも使いやすそうですね。
タブレットなどの端末は、抵抗がある方も多くいらっしゃいます。営業の現場でも「自分に使えるか不安」という声を加盟店様からいただくことも結構あるようです。
しかし、実際にご説明すると「自分にもできた」「簡単にできる」という声をよくいただくので、機械の操作に不安がある方でも問題なく使っていただけるアプリになっていると思います。
―各端末の設定なども不要なのでしょうか?
はい。通信機能がついているタブレットでは通信の設定がされた状態で加盟店様にお届けします。
通信はauの4G回線の設定をこちらで行っているため、加盟店様がWi-Fiの設定やタブレットの契約などをされる必要はなく、届いたらそのままお使いいただけるところもおすすめポイントの一つです。
また、4G回線がつながっていることで店舗以外への持ち運びも可能となるため、そこも強みと言えます。
―それも導入ハードルを下げることにつながっているのですね。
もちろんそのような狙いもあります。
また、今後の展開として私たちが提供するタブレットに様々な機能を追加し、加盟店様の集客や売上向上に貢献できるようにしていきたいと考えています。
タイムズ(Times)ブランドとしての信頼も重要
―もともと全国で展開しているタイムズパーキングなどで知られる「タイムズ」ブランドとしての信頼も大きいのでしょうか。
ありがたいことにタイムズの駐車場はみなさまに知っていただいていることが大きいですね。
お金に関わるサービスなので、よく知らない企業を利用するのは不安に思われる方も多いようです。しかし、タイムズペイは「黄色い看板のタイムズ」という点で以前から知っていただいているため、安心感を持ってご利用いただいているケースが多いです。
―加盟店が特に多い地域はありますか?
東京や大阪、福岡といった大都市圏が多いですが、地方でもキャッシュレスの導入が進んでいるため決して少なくありません。小規模店舗や個人事業主の方にタイムズペイを導入していただいているケースもあり、大都市に限らず全国の方に使っていただいています。
タイムズがキャッシュレス業界へ参入した背景と今後の展望とは
―従来、カーシェアリングや時間貸駐車場の運用を行っていたタイムズがキャッシュレスの業界へ参入した背景を教えてください。
もともとタイムズペイを提供するパーク24グループは駐車場の事業から始め、移動の手段であるモビリティサービス(カーシェアやレンタカー)へとサービスを展開してきました。
移動の手段である車と、停める場所の駐車場を提供してきたわけですが、車で移動して停めるということは目的地があるということです。
タイムズペイとしては、目的地である「街」のお店などにキャッシュレス決済サービスを提供することで、より街の活性化に貢献したいという意図もあり、タイムズペイという事業を始めました。
―移動手段の車や停める場所(駐車場)としてタイムズを知っている方は多いですが、まだタイムズペイを知らない方に対し今後どのようなアプローチをしていきますか?
駐車場やカーシェア・レンタカー、タイムズペイに限らず「この街にタイムズがあって良かった」と思っていただきたいですね。そのためにも、今後はサービス同士をつなげることを強化していく予定です。
例えば、タイムズの駐車場をお使いいただいている方が、付近のタイムズペイ加盟店からお得な情報を入手し、その店舗を訪れてタイムズペイで決済をするようなイメージです。
さらに、そこで決済するとタイムズのポイントが貯まり、そのポイントは別のタイムズのサービスでも使用できれば、相互に送客することが可能になると思います。
そういったサービス同士のつながりを強くしていくことで、街の活性化につながっていくのではないかと考えています。
―現在タイムズペイではクレジットカードと電子マネーに対応していますが、それ以外の決済手段にも対応する予定はありますか?
現在では7:3ぐらいでクレジットカードが多いという認識ですので、お客様の利便性向上のためにクレジットカードの種類や決済手段の追加を検討しています。
加盟店様のご要望に応じて決済手段は追加していく予定ですので、今後順次アナウンスさせていただきます。
―最後に、タイムズペイの魅力をお願いします。
やはり導入のしやすさ、使いやすさが大きな魅力です。
また、今後は店舗様にとって多くのメリットを生み出せるよう決済以外にも機能の拡張も行っていきますのでご期待いただきたいと思っております。
―貴重なお話ありがとうございました!
インタビュー:NANASE
撮影:堅田ひとみ