スカイニュースの報道によると最大手仮想通貨ヘッジファンドの3AC(スリーアローズキャピタルまたはThree Arrows Capital)がバージン諸島の裁判所にファンドの債務整理を命令されたという。スリーアローズキャピタルはシンガポールベースの仮想通貨最大手ヘッジファンドであり、イーサリアム上の分散金融”DeFi”でセルシウス(Celsius)と同様の高額な運用を行っており、デフォルトによる破産が懸念されていた。

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スリーアローズキャピタル(3AC)ついに破産か

スカイニュースによると、現地時間6月27日の提出書類によると仮想通貨ヘッジファンドのスリーアローズキャピタル(3AC)の債務超過による破産状態により、債務整理を行う命令を下したという。

提出された書類によると、スリーアローズキャピタルと提携をしているテネオ(Teneo Restructuring)によりこの債務整理手続きを行うとしており、事実上の破産とみられる。スリーアローズキャピタル(3AC)はシンガポールベースの最大手仮想通貨ヘッジファンドで、BlockFiや数多くのDeFiプロジェクトに出資をしており、仮想通貨レンディング会社でも多くのドルの借入をし今回の仮想通貨暴落により仮想通貨担保によるローンが清算されている。

3ACの800億円超えの仮想通貨ローンが債務不履行

仮想通貨レンディング企業のボイジャーデジタル(Voyager Digital)は、6月27日に事前にスリーアローズキャピタルに警告していた仮想通貨ローンのデフォルト(債務不履行)となったと発表。スリーアローズキャピタルは15250BTCと3.5億USDC、合計で6.5億ドル約884億円の仮想通貨ローンが返金できていないとしている。

ボイジャーデジタルは27日時点で1.37億ドルのキャッシュと仮想通貨を有しているとしており、サービスは正常に行えているとしているが2億ドルのキャッシュとUSDC、15000BTCの運転資金をアラメダベンチャー(Alameda Ventures)から調達しているため、スリーアローズキャピタルの仮想通貨ローン金額がいかに大きく、各借入先の運営に影響を与えているかがわかるだろう。

 

*20:17現在速報のため追記中。最新の更新は@bokujyuumaiよりお知らせします。

 

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