SMBCの金銭感覚調査、30代・40代「貯金ゼロ」が昨年より増加の23.1%という結果に

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、2019年1月7日~9日の3日間、30歳~49歳の男女を対象に「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

30代・40代ではキャッシュレス派が多数派に

アンケート調査結果

・30代・40代のお小遣い額 平均は3.1万円/月、昨年から微増
・貯蓄から消費へ? 30代・40代の貯蓄額 「貯蓄ゼロ」は昨年比6ポイント上昇、平均額は52万円減少

30代・40代のお小遣い・貯蓄事情

昨年(2018年)の調査結果と比較すると、貯蓄ができていない人(「0万円」)の割合は、2018年17.1%→2019年23.1%と、6.0ポイントの増加となりました。

また、貯蓄額の調整平均は2018年247万円→2019年195万円と、52万円減少しています。

フリマアプリは個人の“プチ収入源”に

全回答者(1,000名)に、直近1年間に、フリマアプリで出品したことがあるかを聞いたところ、出品経験がある人は16.5%となりました。

直近1年間に出品経験がある人(165名)に、直近1年間のおおよその売上高を聞いたところ、「5,000円以下」(26.7%)に最も多くの回答が集まったほか、「5,000円超~1万円以下」「2万円超~5万円以下」(同率20.6%)にも回答が集まり、平均額は37,155円となりました。

20代の調査結果を利用し、平均額を年代別に比較すると、20代31,040円、30代43,931円、40代21,112円となりました。

30代・40代の消費意識と消費実態

・30代・40代の消費スタイル “買える範囲で良いものを選びたいけど20代ほど頑張らない”
 “身の丈消費”を志向する30代・40代は20代と同水準も、“調べ尽くし消費”を実践する人は20代より低い傾向
・「エシカル消費」に対する意識 男性は30代・40代より20代が前向き、女性は30代・40代のほうが前向き

30代・40代ではキャッシュレス派が多数派に

全回答者(1,000名)に、スーパーやコンビニなどでの普段の買い物では現金決済よりキャッシュレス決済のほうが多いか聞いたところ、『そう思う(計)』は5割を超え、20代より30代・40代のほうが、キャッシュレス派の割合が高くなりました。

また、QRコード決済アプリを利用する30代・40代は今後増える?という質問に対し、4人に1人が「使っていないが、使いたい」と回答をしています。

ファミコン世代がeスポーツを盛り上げる?40代の金額の高さが突出

配偶者がいる人(496名)に、パートナーとeスポーツを楽しむためにかけてもいいと思う金額を聞いたところ、お金をかけてもいいと思う人(113名)の平均額は7,672円となりました。
20代の調査結果を利用し、年代別に平均額をみると、20代4,747円、30代5,770円、40代9,825円と、40代の高さが目立ちました。

消費の新潮流

・働き方改革の影響? 30代・40代ビジネスマンの半数以上は、退社後寄り道をする“フラリーマン”
・フラリーマンの寄り道出費 平均額は1.1万円/月
・フラリーマンの立ち寄り先 1位「コンビニ」2位「本屋」3位「居酒屋・バー」4位「家電量販店」5位「ファストフード店」

男性の半数以上が、退社後寄り道をする“フラリーマン”

有職者(772名)に、仕事が終わっても、まっすぐ帰宅はせず、ブラブラ寄り道をしながら帰ることがあるか聞いたところ、「ある」は49.7%となりました。男女別に「ある」の割合をみると、男性54.1%、女性43.7%で、男性の半数以上が、帰宅前にフラッと寄り道してしまう“フラリーマン”であることがわかりました。

ライフイベントと収入事情

・30代・40代の半数以上が「結婚しよう」と思える年収は500万円、「出産・子育てをしよう」では年収600万円
・結婚のハードルが下がる!40代男性の4割近くが「年収400万円あれば結婚しようと思える」と回答
・「年収400万円で自家用車を購入しようと思える」30代女性は半数近く、昨年比8ポイント上昇
・「年収400万円で住宅を購入しようと思える」30代女性は2割半、昨年比12ポイント上昇

転職での年収ダウンはどこまで許容できる?許容額の平均は18万円

有職者(772名)に、転職をするとしたら年収がいくらアップすることを期待するか聞いたところ、「50万円未満」(29.3%)や「100万円~200万円未満」(22.4%)に回答が集まり、平均額は79万円となりました。
男女・年代別に平均額をみると、最も高くなったのは40代男性で105万円でした。

転職の際に、年収がいくらまでのダウンであれば許容できるか聞いたところ、「0円(変わらない)」(65.7%)に最も多くの回答が集まり、転職での年収ダウンは避けたいと考えている30代・40代が多数派であることがわかりました。

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