
ネムベンチャーズ(NEM Ventures)は、NEMブロックチェーンに基づいて構築されたプロジェクトに投資するチームだ。NEMブロックチェーンベースで作られたサービスなどに投資することで、NEMやブロックチェーンのさらなる活性化を狙うことができる。最近では、初心者が暗号通貨の購入を容易にし、保存方法などのサービスを提供する「Vimba」への投資も発表した。この投資により、暗号通貨初心者が暗号通貨を購入しやすくし、参入障壁を減らすことを狙っている。新たな暗号通貨投資家の参入にも期待しているようだ。
今回、NEM Venturesは、スペインのマドリードで開催されるイベント「Blockchain Demo Day」をサポートすることを発表した。Blockchain Demo Dayとはどんなイベントなのだろうか。
出典:Tutellus CEOブログ
Blockchain Demo Dayとはどんなイベントなのだろうか?
Blockchain Demo Dayは、オンライン教育サービスを提供するトゥテラス(Tutellus)によって開催されるイベントだ。ブロックチェーンと暗号通貨によるエコシステムを促進することが目的で、学生が開発したプロジェクトを掲示するためのイベントとして2019年4月10日にスペインのマドリードで開催される。
イベントでは、開発が進められる暗号通貨プロジェクトについてプレゼンテーションが行われる。これらのプロジェクトのほとんどがNEMブロックチェーンベースで立ち上げるため準備が進められているようだ。Blockchain Demo DayをNEM Venturesがサポートすることで、優れたプロジェクトへ報酬を与えるようだ。
TutellusとNEM Venturesにより、優れた上位3つのプロジェクトへの報酬は下記の通り。
- 最も優れたプロジェクト:2,000ユーロ(約25万2,000円)
- 2番目に優れたプロジェクト:1,500ユーロ(約18万9,000円)
- 3番目に優れたプロジェクト:1,000ユーロ(約12万6,000円)
日本円にすると総額50万円オーバーの報酬となる。
Tutellusのミゲル・カバジェロ(Miguel Caballero)最高経営責任者(CEO)は、今回の発表に関して次のように述べた。
「私たちは、常にNEMのエコシステムと密接に協力し、4月10日はブロックチェーンエコシステムを大きくするための新たな一歩である」(参照)
プロジェクトの選出方法は?
Blockchain Demo Dayは、NEMの投票サービスを利用して、分散化された公の投票プロセスを通して優れたプロジェクトを選出するイベントとなる。これは初めての試みではないだろうか。参加者は、リアルタイムで投票し、どのプロジェクトが優れているか決定をする。また、2019年10月10日にはマドリードにあるGoogleキャンパスで開催されるようだ。
ブロックチェーンテクノロジーを使ったサービス開発を促進させるため、コンペのような形で上位に報酬を与えるイベントはエンジニアにとって目標になると同時に、次に繋がる一歩となるのではないだろうか。サービス開発を盛り上げることは、ブロックチェーン全体としてエコシステムの活性化にもつながるきっかけとなる。
日本でも、ビジネスコンテストが毎年開催されているように、暗号通貨やブロックチェーンに特化したコンテストを開催しても面白いのかもしれない。また、このBlockchain Demo Dayでは、そのプロジェクトの選考にNEMの投票サービスを活用するようで、リアルタイムに透明性のある投票が行えるのも面白い。どんなプロジェクトが選ばれるのか楽しみである。
関連
・イーサリアムからNEM(XEM)のブロックチェーンへ切り替えたTutellusの考えとは!?
・NEM Ventures(ネムベンチャーズ)は暗号通貨の普及のためVimbaへ投資
参考
NEM Ventures will support the Tutellus Blockchain Demo Day