コイン・ATM・レーダー(Coin ATM Radar)が6月6日、世界のビットコインATMに関するデータを発表し、5月の世界中で新しく設置されたビットコインATMが300台上だったことが明らかになった。除去されたATMを換算しても228台の新しいATMが増加したことになる。
5月には世界で306台のビットコインATMが設置
5月には306台の新しいビットコインATMが設置され、台数を4,690から4,898に増やした。 Coin ATM Radarが記録した過去最高の純成長は、依然として2018年4月の256台であるものの、それに次ぐ記録となった。
2019年5月にビットコインATMが大幅に増設されたのは、仮想通貨市場の価値が年間の最高値を記録した時期と一致している。5月のビットコインの価格は3,500ドル(約38万円)以上の上昇をみせ、4月末からは約60%近く上昇している。また5月の価格の高騰は、年初と比較して上昇率が120%を超えていた。
ビットコイン(BTC)以外の通貨も続々とサポート
Coin ATM Radarによると、5月には、以前よりも多くのATMがビットコイン以外の仮想通貨通貨をサポートするようになったとしている。6月6日に発表されたレポートでは、全ATMの69.6%がビットコイン以外の他の仮想通貨をサポートしている。とくに、イーサリアム(ETH)とライトコイン(LTC)をサポートするATMが増加し、5月のみでイーサリアムに関しては150台以上増加していることが報告された。
ビットコインATM5,000台に近づく
5月末の時点で世界の77カ国に4,935台のビットコインATMが設置されている。なかでもアメリカは2,931台と最大の保有数を誇りが、5月の増加件数に関しては英国が10台、ハンガリーが9台とそれぞれ世界で2番目・3番目に増加していた。バーレーンにおいてはマナマで初のビットコインATMを設置した。
仮想通貨ATM市場は継続的な成長をみせる一方で、成長を鈍化させる動きもある。例えば、カナダは世界でビットコインATMの設置台数が2番目に多いものの、バンクーバーの市はビットコインはマネーロンダリングに利用される可能性から、ビットコインATMの禁止を検討していると報じられている。
対してアメリカでは、コインスター(Coinstar)がビットコインの購入サポートを米国内の2,200を超える箇所に拡大することを計画していると発表している。
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参考
・Coin ATM Radar