
ビットコイン(BTC)は、支払いメカニズムとして「不適切」だと批判されることもある。しかし、手数料が少ないという点では、従来の送金会社と比較すると、ビットコインをはじめとした暗号資産(仮想通貨)に優位性があるようだ。
500億円の送金に必要な手数料は?
仮想通貨取引追跡ボットであるWhale Alertが7月29日ツイッターに、ビットコインのクジラが4億6,850万ドル(約510億円)相当の49,756BTCを送金したと投稿。その送金手数料が0.0396BTC(約4万円)だった。
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49,756 #BTC (468,491,827 USD) transferred from unknown wallet to unknown wallet
— Whale Alert (@whale_alert) July 29, 2019
今回の送金を実施したユーザーがウエスタンユニオン(Western Union)などの従来の金融機関を介して資金を送ることを選択した場合、料金ははるかに高かったと予想される。
ビットコイン(BTC)は送金システムとして優位性を持つ
例えば多額の送金に関して、国際送金のプロバイダーのトランスファーワイズ(TransferWise)で100万ドル(約1億円)を送金した際には、3.6%の手数料がかかり、金額は3,6000ドルとなる。このレートを今回送金された4億6,850万ドルに適用すると、送信者は約1,690万ドル(約18億円)の手数料を支払うことになるだろう。
その他にも多額のビットコインが送金された際の手数料が低かった例がある。5月1日に当時のレートで約230億円相当の40,000BTCが送金された際の料金は約400円だった。手数料の大きな違いは、セグウィット(Segwit)のアドレスの利用だと考えられている。
SegWitはトランザクションデータ量を少なくすることでビットコインの「ブロックサイズ制限」を実質的に拡張する。その結果、マイナーはより多くのトランザクションを各ブロックにまとめることが可能となる。ユーザーにとっては、取引手数料の減少やトランザクションの承認が早くなるといったメリットがある。
参考
・BLOCKCHAIN
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