オンライン決済を個人事業主が導入する方法は?

オンライン決済を導入すればユーザーに便利な支払い方法を提供でき、個人事業主にとっても売上アップにつながります。
ネットショッピングの支払い方法として今後もますますニーズが高まっていくでしょう。

しかし、個人事業主の場合は導入費用や加盟店審査に通るかなど不安なところもあるのではないでしょうか。
今回は個人事業主向けにオンライン決済を導入する方法について解説します。

【個人事業主向け】オンライン決済とは?

オンライン決済とはオンラインで、つまりインターネット上で支払いをする方法のことです。
例えば、クレジットカードやデビットカード、ネットバンキングなどを利用してインターネット上で支払いをするのがオンライン決済です。

アマゾンや楽天市場などネットショップの支払い方法はオンライン決済がほとんどですし、動画サービスや音楽配信など月額制のサービスの料金支払いもオンライン決済で行われます。

ネットショッピングがなかった時代は雑誌などで商品を選んで購入する通信販売というものがありました。
通信販売の決済方法は、銀行振込で先に代金を支払ってから商品が発送されるか、または商品が自宅に届いたときに代金引換が主です。

オンライン決済ではわざわざ振込先をメモして銀行振込をする必要はありませんし、現金を用意して代引で払う必要もなくインターネット上で支払いができます。

オンラインで商品注文と同時に決済も終わらせて、あとは商品が届くのを待つだけになるため銀行振込や代引と比較して便利に支払いできるのがよいところです。

【個人事業主向け】オンライン決済導入のメリット

個人事業主がオンラインショッピングを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
導入する側としてメリットとなるのは以下のようなところです。

顧客の確保

オンライン決済を導入することで、顧客の確保ができ、売上アップが期待できます。

支払い方法が銀行振込と代引しかないネットショップと、オンライン決済もできるネットショップがあった場合、商品の価格が同じならオンライン決済ができる方を選ぶ顧客の方が多くなります。

オンライン決済は便利に支払いができて手数料の節約にもなるという購入者にとってのメリットがあるため利用者が増えます。

売上の管理・分析がしやすい

オンライン決済は決済情報がデータとして蓄積されるため売り上げの管理や分析がしやすいのがメリットです。

特に少額の商品をたくさん売るような場合は、オンライン決済を導入すれば格段に管理しやすくなります。

個人でも導入できる

オンライン決済は顧客にも事業者にもメリットの多い決済方法ですが、個人でも簡単に導入できます。

オンライン決済代行サービスは導入時の初期費用や月額費用が発生せず、決済ごとの手数料を支払う仕組みです。
コスト面でもほとんどリスクなしで導入できるため小規模の事業にもおすすめです。

【個人事業主向け】オンライン決済導入の流れ

個人事業主がオンライン決済を導入する流れを解説します。

決済事業者と直接契約する方法と決済代行サービスを使う方法がありますが、個人事業主は決済代行サービスを利用したほうが便利です。

直接契約の場合

直接契約の場合は、利用したいオンライン決済を提供している決済業者に直接契約の申し込みをします。

たとえば、クレジットカードなら、VISAやJCBなどブランドごとに申し込みをし、それぞれで審査があります。
加盟店審査に合格したら案内に従って初期設定をして運用を開始。

個別契約では審査に時間がかかることと、事業にある程度の規模や運営実績がないと審査を通過できない可能性もあります。

決済代行サービスを利用する場合

決済代行サービスを利用する場合は、代行サービスを通して利用できる決済サービスを一括で導入できます。

たとえばPayPalの決済代行サービスに申し込みをすれば、PayPalで使えるクレジットカードや銀行での支払いを一括で導入可能。
その際にクレジットカード各ブランドの審査を個別に受ける必要がないのがメリットです。

決済代行サービスの公式ページにある申し込みフォームや問い合わせフォームから必要な情報を入力して担当者から届く案内に従って申込の手続きをします。

オンライン決済代行サービスおすすめ

オンライン決済代行サービスを利用すれば個人事業主や小規模のお店でも簡単にオンライン決済を導入できて便利です。

おすすめのオンライン決済代行サービスを紹介します。

PayPay(ペイペイ)

PayPayはソフトバンクとヤフーが合同で運営する決済サービスです。

スマホ決済とオンライン決済の両方に対応予定で、先にリリースされたスマホ決済では豪華なキャンペーンで知名度を急激にアップさせました。

オンライン決済ではヤフーショッピングなどヤフー関連のサービスから導入されますが、将来は一般のオンラインストアでも導入できるようになる予定です。

PayPayではクレジットカードまたは銀行口座からPayPay残高をチャージして決済を行います。

一般のオンライン決済の導入が開始され、Yahoo!ショッピング、ヤフオク!、ヤフーとアスクルが運営するECサイトLOHACOにも導入となりました。実店舗でのスマホ決済では加盟店側の導入費用や月額費用は無料で、決済手数料も無料

PayPal(ペイパル)

PayPalはアメリカで生まれた決済サービスで、世界で1,800万以上のお店で導入実績があります。

PayPalはネットで簡単に会員登録できるのが特徴で、利用者は全世界で2億5,000万人。

ユーザーはクレジットカードや銀行口座で支払いができます。

店舗への導入は無料のビジネスアカウントを開設して自社サイトに組み込むだけで月額費用や年会費も不要。

PayPal決済導入のコストは決済手数料のみで決済1回ごとに40円と決済金額の2.9%を足した金額です。

Paidy(ペイディー)

Paidyはオンラインで決済した代金を翌月にまとめて支払いする後払い方式のサービスです。

後払い方式はクレジットカードが一般的ですが、Paidyは審査なしで利用でき、クレジットカードの登録も不要なのが特徴。

コンビニ決済や口座引落で支払いができるためクレジットカードを持っていないユーザーも後払いで決済できるのがメリットとなるでしょう。

Paidyのコストは決済手数料のみで初期費用、月額費用などは不要です。

リクルートかんたん支払い

リクルートライフスタイルの運営するリクルートかんたん支払いはクレジットカードのほかにPontaポイントでも支払いできるオンライン決済です。

Pontaポイント会員は全国に8,000万人以上いますのでリクルートかんたん支払いを導入することで多くのユーザーにアピールできます。

リクルートという大企業のブランド力で自社サイトの信頼感がアップするのもよいところです。

導入費用として初期費用や月額費用はかからないためノーリスクで導入可能。
決済手数料は物販で決済額の3.5%、デジタルコンテンツは6.0%です。

個人事業主ならオンライン決済は代行サービスで導入

個人事業主が小規模のECサイトでは、加盟店審査が厳しい決済サービスや初期費用・月額費用がかかるサービスの導入はなかなか難しいものです。

初期費用がかからず手間も時間もかけずに導入できるオンライン決済の代行サービスがおすすめとなります。

今回ご紹介したように、PayPalやリクルートなど一般での知名度が高い決済サービスを個人事業主が初期費用無料で使うことができるのです。

ユーザーにとっても安心して便利に支払いができるようになり、双方にメリットがあるためぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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