米SECがビットコインETF3つの延長審議発表!VanEck SolidXの期日は?

SEC(米国証券取引委員会)は、シカゴ・オプション取引所(Cboe)により上場申請されているヴァンエック・ソリッドX(VanEck SolidX)ビットコインETFを含む3つのビットコインETFの最終審議延長を本日発表。SECはビットコインETFの上場申請から最大240日の審議期間を経て、承認また非承認の最終決断が10月中旬となったことになります。

本稿は、注目されるビットコインETFの今後の重要なスケジュールについて解説を行います。

出典:SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION
(Release No. 34-86630; File No. SR-CboeBZX-2019-004)

VanEck SolidXビットコインETFとは?

VanEck SolidXビットコインETFは、ゴールドETFで有名なVanEckとニューヨーク証券取引所(NYSE)が2016年7月にはじめて上場申請され、2017年にウィンクルボス兄弟のビットコインETFと同様に否決されたSolidXと組んだ、最も注目されているビットコインETFです。つまり、SolidX自体は約3年の月日を経て、SECの規制に取り組んでいるのです。

VanEck SolidXビットコインETFの上場申請は、もともと2018年6月20日にビットコイン先物を提供するCboeにより行われたものでした。2018年のトランプ大統領による予算案署名拒否により、予算を確保できない米省庁が閉鎖となった影響もあって、2019年1月22日にCboeによりビットコインETF上場申請が取り下げられました。

その後、トランプ氏の予算案署名に伴って米政府機関も再開し、2019年1月30日に再申請が行われたビットコインETFで、約1年に渡ってSECにより審議されていることになるのです。

関連記事:【墨汁速報】米SEC ビットコインETF再申請を公式に発表。米政府新予算案で追い風か?

出典:SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION
(Release No. 34-84988 ; File No. SR-CboeBZX-2018-040)

3つのビットコインETFの審議延長

SECはVanEck SolidXビットコインETFの他に、NYSEとCboeによるビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management)とウィルシャー・フェニックス(Wilshire Phoenix)によるビットコインETFの上場申請を審議しています。

新たなWilshire PhoenixのビットコインETF

Wilshire Phoenixは、2019年6月12日にNYSEにより上場申請された新たなビットコインETFであり、VanEck-SolidXの最終審議と違い、1回目の延期となります。SECのコミッショナーは、「合衆国法典78s項(b)(2)承認手順(A)」に基づき、申請から45日以内に承認または否決を審議を行いいます。この承認に、より長い期間を使用しての判断が必要である場合、さらに45日間延長することができるのです。

2回目の延長審は2019年の9月29日までですが、SECは最大で240日の審議期間を持つため、承認または否決の判断は2020年の2月頃に行われるということです。

出典:SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION
(Release No. 34-86631; File No. SR-NYSEArca-2019-39)

VanEck SolidXビットコインETFの最終期限

Wilshire Phoenixに対し、Bitwise Asset Managementも、2019年1月28日に米政府再開に伴っての上場申請がされています。つまり、両ビットコインETF共に今回の延長で伸びた期間が最後の審議期間であり、申請から240日以内となる10月中旬に承認または否決されるということになります。

BitwiseのビットコインETFの方がVanEckより早いため、Bitwise Asset Managementの上場審議は10月13日までに判断を行います。VanEck SolidXは最終審議期日が10月18日となり、約2ヶ月後までに発表されることになります。

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