中国で違法マイニングを行った15人が逮捕、約15億円相当の仮想通貨を売却か

中国中南部の湖南省の衡陽市の警察が、インターネットカフェから電気を盗み、仮想通貨をマイニングした疑いのある15人を逮捕した。中国の仮想通貨とブロックチェーンメディア「8btc」が9月3日報じた。

14億9,000万円相当の仮想通貨をマイニング?

2017年6月から2019年7月までの間に容疑者らが売却した暗号通貨は1億元(約14億9,000万円)以上にものぼるとされている。その上、9,000人のコンピューター管理者が容疑者らのマイニングの手助けをしていたという。

衡陽市の警察は、多くのインターネットカフェが仮想通貨マイニングのために、違法な形でリモートコントロールされていることを示す手がかりを得て捜査を開始。警察はすぐにデータを分析し、コンピューターに埋め込まれた違法なプログラムを調査した。その結果、埋め込まれていたトロイの木馬プログラムは鄭州市のネットワークテクノロジー企業が開発したものだと判明。

同社のプラットフォームは、表面上は広告と付加価値ビジネスを提供しているだけであるものの、実際には、仮想通貨マイニングビジネスに取り組んでいたという。そして容疑者らは、内密にインターネットカフェの管理者またはメンテナンス会社にマイニングを勧めていた。

9,000人以上を買収、手数料は3億円

その後の調査の結果、容疑者らはネットワーク技術者を買収し、インターネットカフェシステムを維持しながらコンピューターにマイニングプログラムを埋め込むよう依頼し、遠隔で操作していたとされている。そして仮想通貨を取得した後、サードパーティのプラットフォームを介して人民元に変換していた。

2017年6月から2019年7月まで、容疑者は全国で9,000人以上のインターネットカフェ管理者をオフラインエージェントして雇い、その手数料は2,000万元(約3億円)に達していた。

中国では、電気を盗んでマイニング事業に資金を供給するといった事例新しいものではない。 例えば、2018年11月、学校のITネットワークを使用してイーサリアムを採掘したとして中学校の校長と副校長の2人が逮捕されている。

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参考
15 Chinese Arrested for Bribing Internet Café Administrators to Mine Crypto

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