「会計freee」「人事労務freee」などクラウドサービスを提供するfreeeが8月30日(金)〜9月2日(月)の期間中、20~69歳の有職者男女900名に対し起業に関するアンケート調査を実施しました。また、令和初の敬老の日に向け、シニア起業の傾向も合わせて公開しました。

「起業家」が定年後のセカンドライフの充実に

起業に対する関心度は年代別で30代が最も高く、42.4%が「既に起業している、もしくは起業に関心がある(あった)」と回答。20代は39.5%、40代は37.4%、そして50歳以上のシニア層では4人に1人にあたる28.7%が起業に関心を示していることがわかりました。
また起業に関心があると答えた中で、「3年以内に起業を実現したい」と回答した割合はシニア層が32.1%と最も多くなりました。対して20代は22.7%、30代は23.7%、40代は26.3%であり、若年層よりもシニア層のほうがより具体的な起業イメージを持っていることがうかがえます。

起業した理由として全年代で最も多かった回答は「自由に仕事がしたかった」が46.0%。続いて「収入を増やしたかった」(34.5%)、「趣味・特技を生かしたかった」(23.3%)といった回答が並びました。
一方でシニア層では「退職後年金以外の収入も得たいから」「年齢や性別に関係なく仕事がしたかったから」「定年後に社会とのつながりが欲しいから」といった回答も見受けられており、定年後のセカンドライフを充実させるひとつの選択肢として「起業家」を選ぶシニア層がいることがわかりました。

一方で起業に対して関心があるものの、「自己資金の不足」「資金の調達の難しさ」「収入減など失敗した時のリスクが大きい」といった資金や収入の面で不安があり踏み切れない層の回答がみられました。

また尊敬する起業家・実業家として、若年層では孫正義氏、堀江貴文氏といったIT分野の人物が人気であることに対し、シニア層は松下幸之助氏、本田宗一郎氏といった国内を代表するメーカーを築きあげた人物が多く上がりました。

起業したいと思っている職種は20代は医療・福祉、30・40代は小売・飲食が最も多く、イメージが具体化されている業種があがっています。シニア層では小売、コンサルタント、飲食、教育・学習支援があがっており、これまでのキャリアで得たノウハウが活かしたいという意向があるとみられています。

「現在は起業しやすい社会環境である」と回答した割合は約25%以上であり、4人に1人は起業しやすい環境であると感じていることがわかりました。
さらに「周りに起業し、成功した人がいるか」という質問に対し、20代では36.2%、30代で29.1%、40代で24.2%、シニア層で22.2%が身近に起業成功者がいることが明らかになりました。

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