仮想通貨は徐々に影響力を増していき、世界規模で注目を集めるようになりました。仮想通貨リップル(Ripple/XRP)も同様で、ここ数年でユーザー数を増やしつつあります。
仮想通貨リップルがなぜ支持されているのか。そしてリップルのチャートはどんな動きを見せて、今後はどんな展開を見せるのかを紹介します。

リップル(Ripple/XRP)について詳しくはこちら

リップルとは

Ripple社によって開発された仮想通貨がリップル(Ripple/XRP)であり、決済及び送金機能に特化したプラットフォームの名称でもあります。

送金速度はビットコインやイーサリアムなどの有名な仮想通貨を大幅に上回り、1秒で1500件もの取引が対応可能です。その送金速度によって、新しい決済システムとして世界規模で注目されるようになりました。

2013年12月よりリップル社によってリリースされて、日本でもCoincheck(コインチェック)bitbank(ビットバンク)などの取引所で上場するようになり、私たち日本人でも取引がしやすくなりました。リップルはその決済スピードによって世界的でビジネス展開がされるようになり、今後も用途が広まっていくことが期待されます。

XRPだけじゃない!リップル社の送金システムとは

リップルを利用した決済は、リップル社が構築したリップルネットワーク上で完結します。リップルネットワークはその利便性の高さから、世界規模で参入する銀行が増えるようになりました。

リップル社が提供しているのはXRPだけでなく、「xCurrent」や「xRapid」、「xVia」などがあります。

アメリカやアジアでリップルを利用する銀行は増えて、日本でも住信SBIネット銀行やセブン銀行をはじめとした大手銀行でリップルネットワークに参入が増えつつあります。

海外送金は時間と手数料がかかってしまう欠点がありますが、仮想通貨は特定の国家で管理されない特性により、迅速かつ低いコストで送金可能です。リップルは仮想通貨の中でも送金速度が優れているため、国際送金を効率化させるブリッジ通過としても期待されています。

リップル(XRP)の将来性は?

リップルを基軸通貨にする取り組みも進んでおり、法定通貨でも取引ができるようになりつつあります。

日本でもCoincheckやbitbankでリップルが上場するようになり、世界でトップクラスの規模を誇るBinanceでもリップルの基軸通貨化の動きが始まりました。Binanceは世界規模で利用者が増えているので、基軸通貨になればリップルの流動性が増えていくでしょう。

アメリカの格付け機関のWeiss Ratingでは仮想通貨の格付けも行われており、Twitterのアカウントで行った2019年3月のアンケートでも、リップルが高い評価を得ていることが分かりました。
2018年11月の評価でも、リップルは世界的に高い評価を得ており、その送金速度から世界的にも支持されています。

複数の銀行の採用・Weiss Ratingでの高評価・基軸通貨にする動きによって、リップルの将来性は大いに期待されています。

リップル(XRP)の価格推移

リップルはその送金速度によって世界規模で普及するようになり、金融商品としての価値も上がるようになりました。

実際のグラフとその期間に起こった出来事を照らし合わせれば、リップルを投資する際の参考にすることができます。

2016年

2016年の時点では、リップルの価格は約1円にもなっておらず、投資の対象としてはマイナーでした。

しかし、りそな銀行やみずほ銀行をはじめとした世界各地の43もの銀行でリップルの採用が行われるようになり、2015年にはテクノロジーバイオニア賞を授賞するようになりました。

リップルの技術自体が優れているからこそ、価格が低くてもシステムは確実に評価されています。

2017年

仮想通貨元年と呼ばれる2017年からリップルの価格も高騰するようになり、3月末の時点では1XRPが3.3円にまで登りつめました。

イギリスの中央実験がリップルネットワークに参加をし、三菱UFJ銀行がリップルと提携をしたことが価格高騰の原因になり、2017年5月には約550億ものリップルをロックアップすることが公式発表しされました。ロックアップによって、リップルは50円にまで値上がりしています。

2017年末には日韓の金融機関がリップルネットワークを使用し、アユタヤ銀行が石油化学企業との資金移動のためにRipple Netを導入したりと、様々なニュースが飛び込んだことで一時期は約400円にまで値上がりしました。

2018年1月

リップルだけでなく、仮想通貨全体が価格上昇の傾向にありました。しかし、中国や韓国で行われた仮想通貨やICOの規制、そしてコインチェックのネム流出事件が要因となり、リップルを含めた仮想通貨が暴落しました。

リップルは130円台にまで下落しましたが、アメックスがリップルの実装を発表するなどの動きがあったため、技術自体の今後は見込まれています。

2018年2月

2018年2月以降、仮想通貨全体に対する規制やネガティブイメージが大きく広まってしまい、リップルの価格も少しずつ下落しています。2018年2月の時点では約90円から70円の間を行き来しました。

しかし、リップル自体に問題があったわけではないため、中国のLianLian PayがRipple Netに参加したり、Bank of Chinaがリップルを利用したシステムを発表するなど、技術そのものに関係するニュースも多いです。

2018年3月

2018年3月でも下落は収まらず、月末の頃には約60円となりました。仮想通貨の市場自体は落ち着くようになりましたが、規制が強化されたことに対する警戒もあるため、相場が下落しています。

3月5日のみは100円を超えていましたが、その後の月末には60円を下まわっています。しかし、リヒテンシュタイン公国でリップルが取引開始されるようになり、またリップル社がアメリカの公立学校に2900万ドル(日本円で約31億円)もの寄付をしたニュースが話題になりました。

2018年4月

4月には価格が低迷していましたが、少しずつ価格が高騰し、100円に達するようになりました。

この時期には仮想通貨の価格も回復しつつあり、ビットコインの価格も100万円を超えています。

2018年5月

2018年5月には価格が下落し、月末には60円にまで落ち込んでいます。

仮想通貨に対する不信感や警戒など、様々な要因が重なり続けていることで、チャートも下がる傾向にあります。ただし、昨年度と比べると倍の価格を誇ることは確かです。

2018年6月

SBIバーチャル・カレンシーズが「VCTRADE」と呼ばれる仮想通貨取引サービスを開始しており、ビットコインの他にもリップルが含まれています。

6月時点での価格は50円にまで下落しましたが、リップル自体の性能は評価され続けていることが伺えます。

2018年7月

7月には50円程度に低迷する一方、リップル社がフェイスブックの元幹部であるカヒーナ・ヴァン・ダイク氏を雇用するニュースが話題となり、新しい送金システムの構築を目指すリップルがより成長することが期待されます。

リップルは多くの企業から期待されているため、例え価格が下落する事態になっても、大企業の元幹部を迎えられる基盤は整っています。

2018年8月

8月にはリップルの価格は更に下落し、価格は更に下落し、チャートでは30円になりました。

しかし、リップルに期待する声は多く、ネットワークに参加する銀行は未だに多いです。

2018年9月

下降し続けていたリップルでしたが、9月にようやく価格が回復しました。仮想通貨全体に大きな変化はありませんが、一時期は60円を越えています。

半年ぶりの高騰であり、仮想通貨市場に大きな衝撃を与えました。

2018年10月

10月には価格がまた下がり、40円にまで落ち込み、その後には50円に昇っています。

その一方でリップル社は「SWELL」と呼ばれる国際カンファレンスを開催しました。世界中の要人と金融やブロックチェーンに関する会議のことであり、リップル社の今後についても話し合います。

アメリカからはビル・クリントン元大統領も参加しており、リップルをはじめとした多くの仮想通貨について期待しながら、今後の規制について考えるべきだとコメントしました。

2018年11月

50円台だったリップルは40円にまで落ち込んでいて、昨年度のバブルと比較すると価格はどうしても見劣りします。

しかし、バブルがはじけてからの低迷は仮想通貨の問題ではなく、規制や取引所の運用体制が原因です。フランスの仮想通貨取引所のZebitexでもリップルが上場したため、リップルは未だに期待され続けています。

2018年12月

2018年度はリップルの価格は下落の傾向にあり、年末には40円台をキープする結果になりました。

チャートの上昇と下落を繰り返しながらもリップルに関するポジティブなニュースも多数報道されたため、リップルの導入が増えた1年にもなりました。

2019年1月

前年に引き続き、2019年1月もチャートは30円台をキープし続けています。月末には30円を切りましたが、投資のチャンスとも呼べます。

リップルの性能から今後の価格が高騰することを見込み、あえて購入する投資家もいるため、この価格をチャンスとも捉えられています。

2019年2月

2月でもリップルの価格は横ばいですが、リップルの取引数は世界で5位にランクインすることをeToroのTwitterアカウントで公開し、AMAZON株を抜いていることが報じられました。

イーサリアムは7位、ビットコインは9位にランクインしており、既にリップルが仮想通貨の中でもより多く取引されていることが伺えます。

2019年3月

2019年3月の時点で33円の価格をキープし続けています。

インド連邦銀行ではリップルと提携したり、Amazonがリップルの導入に向けた動きが確実に進んでいるなど、リップルに関係するポジティブなニュースは多いです。

2018年のリップル(XRP)関連のニュース

2018年はSBIバーチャル・カレンシーズやフェイスブックがリップルと深く関連したり、アメリカの公立学校に多額の寄付が行われるなど、大きなニュースが飛び交いました。

リップルの価格自体は不安定でも、技術自体を導入する機関が増えているため、今後は明るくなっていきます。

今後のリップル(XRP)価格予想

リップルはAmazonでの導入や、Skypeの少額決済サービスにリップルを利用することの要望が出ているなど、2019年も大手の企業からリップルに関連するサービスの登場が期待されています。
大きなサービスが開始され、成功をすればリップルの取引も増えて、価格も上向きに回復していくでしょう。
アメリカの株式市場のNasdaqは2019年中にリップルの上場を目指しており、SBIの北尾社長がブロックチェーンを開発するR3社がリップルと合併させるなど、リップルの価格が上がる要因はいくつもあります。
webbotでも仮想通貨の価格が上向きに進むことが期待され、リップルが広まる地盤は確実に整いつつあります。

リップルの今後に注目

リップルはビットコインやイーサリアムを超える送金速度によって高く評価されており、採用している銀行と企業は確実に増えています。

2018年度は規制などの影響で価格は下落し続けていますが、リップル自体の技術が優れていることに変わりはないため、将来性が見込まれていることは確かです。

ポジティブなニュースも多く報道されており、リップルはその技術力によって利用が増えることも大いに期待できます。

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