2018年12月7日(金)~16日(日)に開催された「神戸ルミナリエ」は、最終日に行われた消灯式を実施し、会期を終了しました。来場者数は3,426,000人で募金や公式グッツ販売で初めてキャッシュレス決済が導入されました。
募金総額43,101,746円!キャッシュレスでスマート決済
以下、プレリリースより引用。
16日午後9時20分から、儀礼服を着用した神戸ルミナリエの警備員17名が会場の東遊園地に整列し、「しあわせ運べるように」(神戸の小学校教諭が震災の2週間後に復興を願って作り、今も歌い継がれている曲)が流れた後、総隊長の号令の下、「阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の想い」を込めて敬礼を行い、荘厳な鐘の音とともに消灯しました。
https://www.youtube.com/watch?v=GhMcC_KGrRo&feature=youtu.be
来場者数は3,426,000人、募金総額43,101,746円、キャッシュレス決済を導入し募金やグッズ販売
12月7日(金) ~16日(日)までの10日間、来場者数は3,426,000人と、昨年の3,396,000人から30,000人増でした。※一日あたりの平均来場者数(342,600人)はここ10年間で最高となりました。
今回は、海外からの来場者への案内に、音声通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を使い、旅行者の皆様にも作品紹介や道先案内がスムーズにできました。また、イタリア・アルゼンチン・ナミビア・タンザニア・ノルウェーの大使も訪れ、神戸ルミナリエの作品の美しさや完成度の高さに賞賛の声をいただきました。
神戸ルミナリエは、運営資金の不足が深刻化し、開催存続が危ぶまれています。昨年2017年に来場者へ意向調査を行ったところ、「ぜひ毎年開催してほしい」80.6%、「できれば毎年開催してほしい」17.5%、計98.17%(約800人から聞き取り)と、継続開催を望む声が多く寄せられています。
今回も、会場内で募金を呼びかけ、販売の一部が開催財源となる宝くじや公式グッズの販売を行いました。10日間の会期中2日間が雨天となってしまいましたが、募金総額は43,101,746円と、昨年とほぼ同程度(昨年:44,877,892円)となりました。キャッシュレス決済(PayPay・楽天ペイ・クレジットカード)を初導入し、計103万円の利用がありました。
神戸の冬に25回目の神戸ルミナリエの灯を!
神戸ルミナリエの開催費用は、約半分を、地元をはじめとする600社近い企業・団体からの寄付金(協賛金)で、残り約半分を行政からの補助金や来場者・市民からの寄付となっています。
本年も国内最大の寄付型クラウドファンディングプラットフォーム(インターネットを通じて寄付を募る仕組み)「ジャパンギビング」にて、「神戸ルミナリエ」の開催資金を募るプロジェクトを12月31日(月)まで行っています。
https://japangiving.jp/campaigns/2868
また、兵庫県、神戸市が実施する「ふるさと納税」では、神戸ルミナリエ開催の応援を目的としたメニューを設定し、全国より寄付を募っています。
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/leisure/luminarie/
大震災の記憶を後世に語り継ぐメモリアル行事に
神戸ルミナリエは、1995年1月に兵庫県南部地方を襲った「阪神・淡路大震災」の犠牲者への鎮魂の意を込めるとともに、神戸のまちの復興・再生への夢と希望を託して、その年の12月にはじめて開催されました。震災の傷跡がまだ色濃く残る神戸の夜に「夢と光」をテーマにともされた荘厳な光の芸術は、震災で打ちひしがれた神戸のまちや市民に大きな感動と希望を与えました。それから毎年多くの人が来場し、震災のダメージが大きかった神戸地域の集客観光関連産業の復興も大きく後押ししました。
神戸ルミナリエは、「鎮魂」と「集客」のふたつの側面を目的に開催しています。2011年度には東日本大震災の発生を受けて、「神戸から東日本の被災地へ、犠牲者の鎮魂の祈りと復興支援のエールを送る行事として開催する」という趣旨を加え、さまざまな関連行事を展開しました。 また、「阪神・淡路大震災」から20年を経た2015年度には、「阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と大震災の記憶を永く後世に語り継いでいくとともに、まちのさらなる魅力発信と神戸地域への集客を目的に開催する」としました。