仮想通貨バスケットに投資する金融商品
米グレースケールが、仮想通貨のバスケットから利益を得ることを目指す金融商品で、米金融取引業規制機構(FINRA)の認可を取得。バスケットはビットコイン・イーサリアム・リップル・ビットコインキャッシュ・ライトコインで構成される。

仮想通貨バスケットの金融商品

米大手仮想通貨投資ファンドのグレースケール・インベストメンツが、仮想通貨のバスケットから利益を得ることを目指す金融商品で、米金融取引業規制機構(FINRA)の認可を取得した。

本商品は一般的に有価証券とされる商品であるが、私募証券を提供するのと同様に適格・機関投資家向けの商品であるため、米SECへの登録は行なっていない。名称は「Grayscale Digital Large Cap Fund(DLC)」で、OTC市場でのティッカーシンボルは「GDLCF」、同社は米国初の商品だと説明している。

DLCは、時価総額が大きい仮想通貨のバスケットに投資し、利益は仮想通貨の価格変動に基づく。仮想通貨を直接購入したり、保有する必要はなく仮想通貨市場に投資できる手段になる。

バスケットの構成銘柄と組成比率は、80%がビットコイン(BTC)、約10%がイーサリアム(ETH)で、残りの10%をリップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)で構成する。この内訳は、DLCで発生する収益というよりは、発生している損失に合わせて変化する。

グレースケール・インベストメンツの予想通りDLCが認可を取得したので、投資家は他の未登録有価証券と同様に、アカウントを通して自由にトレードができるようになる。DLCは2018年2月から適格投資家への私募限定で提供されてきた。証券法では、私募で取引されてきたシェアは1年間で一般販売できるようなる。

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