レンジ相場脱せず、嫌な深い押し目がきているビットコイン(BTC)相場概況

最近のビットコイン(BTC)はこれといって値動きがなく、83~95万円のレンジで推移が続いています。

ファンダメンタルズ概況では、ビットメイン(Bitmain)社が手掛けていた米・テキサス州に50MWクラスの巨大工場が施工完了したと発表がありました。今後、この設備は300MW以上のさらなる巨大マイニングファームへと成長できるよう、展望を述べています。

データが資産価値となる時代です、演算処理のアルゴリズムと電気代が価値を生むイメージでしょうか。マイニングするという行為は、BTCに価値を生ませるための行為です。大相場に向けた準備が着々と整ってきているように感じます。

こういった大規模なマイニングファームの建設、稼働は中長期的には明らかにプラスです。来年は半減期を迎えるのですが、マイニング競争が激化することによって、それ相応に割にあう価格に停滞する必要があります。

今後は6.25BTCに1kWあたりの電気代を計算した上で、算出が必要になってくるでしょう。おおよそ、1kWあたり8〜10円近辺が損益分岐点の価格で停滞する傾向があるBTCです。まさに80〜100万円はその居心地の良いエリアなのかもしれませんね。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

テクニカル的には戻り局面からニュートラルに

BTCJPY4時間足です。先々週のコラムでは、BTCはショート戦略をとりました。結果的には93万円ぐらいからショートし、87万円前後で利益確定をするという器用なトレードで終始できました。その後、90万円に戻るものの、本日現在はまた86万円台まで沈んでおります。

現在はこの価格帯で買いを終えており、再びロング目線に切り替えました。先日からの上昇反転までは良かったのですが、今現在はほぼ8割方その上昇を打ち消してしまっております。トレーダー観点から見ますと、ちょっと押し目が深すぎです。

88万円ぐらいで止まってからもう一度上昇ができますと、綺麗に95万円の上にある売りポジションのストップロスをハンティングできたでしょうが、現在の水準ですと利食いのタイミングになってしまっています。つまり、もう一度上昇してから下げてを繰り返さないと、次どちらに触れるか判断がつきにくい状況になってしまいました。

今週後半のイメージですが、さらなる小動きを予想し86~90万円レンジをもう一往復する可能性が高いです。

トリプルボトムなるか?

またはさらに下値を押して83万円まで押し込む場合、83~88万円の少し切り下げたところで推移が始まりそうです。どちらかというと後者のほうが戦略が立てやすい気もしており、その場合は83万円の手前から買いを入れるイメージです。

ビットフィネックス(Bitfinex)のレバレッジポジションの比率をみても、ロングに偏っているのですが、それ以前に新規のショートポジションがない状態です。上がったところはまだコツコツと新規の売りが入り、その後下落したら、浅い押し目で買い戻されるトレードが繰り返されることが予想されます。

ロングの短期ポジションはほとんど一掃されてしまっていそうなので、80万円割れからの急落はあるかもしれませんが、すぐに大きく反発するような急な買い戻しが起こるイメージを持っています。

前例としては今年の夏頃の100〜103万円のBTCのサポートラインでよく起きた急反発でしょうか?今回もそのたぐいの値動きが繰り返されるイメージを個人的には持っています。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

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