世界最強の上昇を演じていた米株式市場は、ダウ先物、NASDAQ共に10%以上の下落を示現しており、原油も一時的に55ドル近くまで回復していたものが、47〜48ドルに。世界経済原則が確実視されており、金融緩和が再び始まる→史上最高値からの急落となりました。
金融市場は、新型コロナウィルスを甘く見積もっていたようです。僕の中国のビジネスパートナーの多くは経営者ですが、今だに企業は再稼働をほとんどしておらず、3月からようやく出社再開を始める企業が増えるとのことです。
ただし、これからまた人が動き出すので、再び感染者は増加する可能性が高いのではないかと各人予想をされておりました。これから日本と韓国で感染者の増加が続いた場合、日経平均の下落はまだ続くのではないでしょうか。
リスクオフ資産じゃなかったの!??
上記を受けて、ビットコイン(BTC)をはじめ、暗号通貨市場も急落に見舞われております。流動性が薄い投資商品なだけに、下落率は株式よりもひどいものがあります。BTCは115万円から一時94万円と、20%近くの下落となりました。
アルトコインは25〜30%以上下落しているものばかりです。大変危険な雰囲気を感じます。ゴールドこそ、非常に強い値動きをしておりますが、BTCはそれに追随しきれませんでした。暗号資産ファンドトレーダー仲間もこの下落には疑問を示しているメンバーが大半でした。
しかしながら個人的には中国人はじめ、経営者や富裕層資産家周りの資金繰りが悪化し、それに困った投資家が売却を始め、現金化を始めたように思われます。
実体経済が本格的に衰退をはじめ、その資金繰り確保のために株やBTCを売却するというものはよくある現象です。
例えばリーマンショック時、ゴールドも安全資産なのですが、一定期間、大きく急落したことがあります。その後大きく上昇に転じたのですが、やはり前述のような理由があり、売るプレイヤーが一定層出てきてしまうと考えれば合点が行くのではないでしょうか。中国からのBTC売りは、もうしばらくだけ続くように感じます。
BTCUSDは半値戻しの局面へ
さて今日はドル建てで分析をしていきましょう、コインベースのBTCUSD日足チャートです。
12月の安値から今月の高値でフィボナッチを引いてみました。あっというまの急落により、50%押しのポイントまでほぼ到達です。二番底にも警戒ですが、一旦この価格帯を水準に値固めフェーズに移行を始めるかもしれません。
レジスタンスラインを引いた9,000ドルは戻りの目安になります。この付近で捕まってしまったポジションを戻し、また数%から5%下げたポイントで買い直す手法が得策なようにも思えます。
あまりポジションを解除しすぎても、買いきれずにまた上がってしまう可能性もありますから、徹底的損切りを繰り返しつつも平均コストを落として、買い仕込むといったスタンスが中長期的にはグッドパフォーマンスとして成果が出せるフェーズですから、現実を受け止めて丁寧に対応すべきではないでしょうか。
ETHUSDの回復に注目したい。
つづいて、イーサリアムです。BTCと比較すると、フィボナッチ的にも少し優秀であることがわかります。直近大きく下落をしてしまいましたが、その反発力、回復力に注目です。
先月、今月と勢いよく上昇し、下落があれどもリバウンドの値動きには目を見張るものがありましたから、ここらがボトムと仮定するなら、BTCよりは反発力は強いでしょう。
仮にBTCや小型アルトコインをお持ちの場合、ETHあたりから購入し口座残高回復を待つのも手でしょう。正直、これだけ勢いよくトレンドが出てしまうと、ボトムや戻りを当てることは不可能に近いです。
ボトム圏らしい、レンジの値動きをするまでは大人しくし、追加の買いは見送り、V字で相場は回復することはまず滅多にありませんから、一旦ここから5%ほど戻したぐらいからキャッシュポジションを増やして、再度押し目買いを狙うシナリオを練るべきではないでしょうか。
★ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート
★イーサリアム(ETH)の価格・相場・チャート
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