
Square(スクエア)は他の決済サービスと比べると入金サイクルが早いのが特徴です。それだけでなく使い方も簡単であるため、お店にある複数のレジに同時に導入したとしてもすぐに使い方を覚えて、営業に支障をきたすことなく業務を続けられます。
今回はSquareの使い方や入金サイクルについて詳しく解説していきます。
Square(スクエア)とは
SquareはSquare, Inc.というアメリカカリフォルニア州サンフランシスコに本社を持つ企業が提供している決済サービスです。
Squareを使えば初期費用を1万円以内に抑えられるため、小規模なお店でも安心して導入することができ、以下のようなメリットがあります。
・最短1日でクレジットカード決済を導入できる
・ECサイト決済にも利用できる
・入金サイクルが最短1日
こうように、キャッシュレス決済を導入する事業者にとって嬉しいメリットがたくさん用意されています。
一度導入してしまえばメンテナンス維持費という名目で設けられることが多い月額固定費も発生せず、かかる諸費用といえば決済手数料とSquare専用端末の充電にかかる電気代のみです。
Square(スクエア)の使い方
それでは早速Squareの使い方について解説していきますが、その前にSquareを利用する前の準備についても触れていきます。
利用前の準備
Squareを使うにあたって最低限以下のものが必要です。
・Square Reader
・Square Stand(オプション)
それぞれ詳しく紹介していきます。
Square(スクエア)アプリ
Squareの利用にはSquare POSレジアプリが必須であるため、Squareアプリが動作するスマートフォンが必要になります。
Square POSレジアプリはiOS・Android両方に対応しているので、用意できる端末に合わせてインストールするようにしてください。
また、似た名前のSquare請求書というアプリがあるので、インストール時は間違えないようにしましょう。
Square Reader
Squareを利用するのに必要な端末がSquare Readerです。
Square Readerを使ってカードの読み取りを行うので、必ず用意するようにしましょう。付属している磁気専用リーダーを使えばIC非搭載クレジットカードにも対応可能です。
Square Stand
Square Standは必須ではありませんが、スーパーの会計エリアなどでの固定レジとして扱いやすい端末です。
Square StandはiPad専用のスタンドなので、iPadが必要ない場合は購入は不要です。
連携サービス
SquareはPOS APIを使うことによって以下のサービスと連携してカード決済することが可能です。
・スマレジ
・Bionly
・Ubiregi
・poscube
ほかのPOSレジと連携してカード決済することも可能なので、必要に応じて連携するようにしましょう。
売上管理、取消し・返品、入金の方法
Squareの利用に必要なものをざっと紹介しましたので、続いては売上管理などの実用関係の使い方を紹介します。
利用確認/チャージバック
クレジットカードを使って決済した場合、不正利用など何らかの理由でチャージバックが行われることがあります。
本来であればカード決済会社と顧客の間で自己解決しなければなりませんが、Squareの場合は間に入ってのサポートがあります。
もしチャージバックが来た場合は該当の決済の利用状況を確認し、チャージバックを受け入れるかどうか決めてください。
チャージバックを拒否する場合は速やかに以下の手順で手続きを進めましょう。
- Squareに連絡(支払異議申立ての通知から5日以内)
- Squareに支払証明書類の提出
- 可能な場合は購入者と連絡を取る
- 問題がなければ約14日程度で解決
慣れていないと手際よく進めづらいですが、Squareが入ってくれるので安心して手続きを進めましょう。
売上確認
売上確認の方法は簡単です。
Squareアプリ・公式サイトのどちらでもいいのでログインし、レポートを開きます。レポートを開いたら売上が表示されているので、いつでも簡単に確認できます。
日次・週次など期間指定でご確認したい場合は、レポートを表示した上で以下の手順で進めましょう。
- 日付セレクターをタップ
- 表示したい日付範囲を設定する
- [終日]か[カスタム]のどちらかを選択してレポートに反映する時間帯を指定します
これで期間別の売上を確認できるようになります。
前期分の売上と比較したい場合は、続けて[サマリー]をタップして[日次・週次・月次]のいずれかを選択して確認するようにしましょう。
取消し・返品
二重決済や返品が発生した場合など、決済の取り消しが必要な場合は、決済日から1年以内(アプリからの場合は120日以内)に以下の手順で行います。
- メニューの[取引履歴]にアクセスし、これまでの決済一覧を表示します。
- 決済一覧から決済取り消しを行う取引を探し出し、選択します。
- 選択すると[払戻し]の項目が表示されるので、クリック・タップします。
- 払い戻しする金額を入力し、アプリの場合は[次へ]をタップします
- 続けて払い戻しする理由を選択し、最後に[払戻し]ボタンを押したら決済が取り消されます
払戻しに使用した金額は次回入金額から差し引かれるので、追加で請求が発生することはありません。
入金・振込
入金・振込先口座は申込時に設定するため、Squareを利用し始めるころにはすでに自動入金の準備が整っています。
もし、途中で口座を変更したい場合は以下の手順で行なってください。
- Squareデータにアクセスして[アカウント設定]ページに移動します
- 次に[口座情報を変更]を選択します。
- 新しい銀行口座情報とSquareログインパスワードを入力して[認証する]をクリックします
- するとSquareアカウントに紐付けているメールアドレス宛に認証メールが届きます。このメールに記載されている「銀行口座の変更を申請する」と書かれたリンクをクリックして銀行口座情報の変更を確定させてください
登録済口座情報の変更はSquareの公式サイトからのみです。Squareアプリからは変更できないので注意しましょう。
ちなみに振り込み手数料は発生しないので、振込回数が多くても手数料を無駄にすることはありません。
Square Readerの使い方
続いてはSquare Readerを使った決済のやり方について紹介します。
クレジットカード決済の手順
Square Readerを使った決済はいたって簡単です。
- Squareアプリの金額入力画面で決済する金額を入力。商品を登録している場合は商品を選択します
- [お会計]をタップ
- Square Readerの緑色のランプが一つ点灯したらSquare Readerにクレジットカードを挿入します、挿入の際はカチッと音が鳴るまで奥に差し込んでください
- 承認完了後、Squareアプリにカードサインをお客様にしてもらいます
これでSquare Readerを使ったクレジットカード決済が完了します。
Square(スクエア)の入金サイクル
毎日のように仕入れを行い、資金を回転させている事業者にとって、入金サイクルは非常に大切です。
Squareは利用する金融機関によって入金サイクルが異なるので紹介していきます。
三井住友銀行・みずほ銀行の場合
三井住友銀行かみずほ銀行の口座を指定した場合、1営業日で売上金が入金されます。
つまり月曜日の売り上げが翌日火曜日に入金されるため、現金と同じように売上金を運用することができます。
それだけでなく、売上金を金庫や口座に持っていく必要もないので、キャッシュレス決済分の売上は盗まれる心配もありません。
その他金融機関の場合
三井住友銀行・みずほ銀行以外の場合は、毎週水曜日締め同週金曜日に入金されます。
入金サイクルは少し遅いですが、それでも入金する売上金が確定してからわずか2日で入金してくれます。
ほかの決済サービスでは翌月10日翌月25日払いというように売上金の確定から入金までかなり遅い場合が多いため、Squareはスピーディーです。
振込手数料について
振り込み手数料は全額Squareが負担してくれます。どの金融機関を使った場合でも振り込み手数料無料なので、手数料金額を気にせず口座を指定できます。
売上・入金管理について
次回入金額など売上・備品管理についてはSquareデータのトップページから確認可能です。
トップページにある「入金」欄にかかれている金額が次回入金予定額なので、覚えておきましょう。
Square(スクエア)の使い方をマスターしてお得に店舗経営!
Squareは簡単にクレジットカード決済を導入できるキャッシュレス決済サービスです。
キャッシュレス特化のPOSレジの中では対応ブランドが多いほか、デビットカードにも対応しているのでクレジットカードを持てない方向けにもアピールすることができます。
最近は現金は使わない人が増えてきているので、Squareを導入して売上アップにつなげていきましょう。