

中国政府が仮想通貨を批判
中国国営テレビCCTC1の著名ドキュメンタリー番組「Focus Report(焦点訪談)」は最新のエピソードで、仮想通貨に対して批判を行い、ブロックチェーンとの異なる点を明確にしている。中国事情通のDovey Wan氏がSNSに投稿したことで判明。
This is the ultimate highlight from this episode of 焦点访谈 (focus report) https://t.co/NwChJG4Udb
— Dovey 以德服人 WanTOLD YOU SO
Blockchain, not crypto(currency)
The good thing tho, it does not call out Bitcoin specifically as part of the “fraudulent cryptocurrency” pic.twitter.com/er1eIlAo01(@DoveyWan) November 18, 2019
最新のエピソードで番組側は仮想通貨について、このように説明を行なった。
仮想通貨とは、非合法的融資手段・未登録有価証券・金融詐欺・マルチ商法に該当する違法活動によるものだ。
そして、ナレーターはブロックチェーンについて、「ブロックチェーンはATMではない」と指摘し、資金調達で利用されるICOの投機性を指摘。
なお番組は、習近平主席の仮想通貨に対する立場も取り上げて放送した。「今日活発に取引されていても、明日は違法リスト入りに加えられる可能性がある」としている。
一方、番組は「仮想通貨」との言葉を使っているが、「ビットコイン」と具体的に言及していない点も注目の1つだ。先日、国営通信社の新華社は、「ビットコインはブロックチェーン技術で最初に成功したアプリケーションだ」と報じた。
そのため、番組が批判している「仮想通貨」は、ICO銘柄が対象であると考えられる。
10月24日、習近平は新たな国家的戦略としてブロックチェーンの国際的地位確保における政策方針を表明した。この発言を受け、仮想通貨界隈では中国政府の仮想通貨に対する態度が軟化していると見ていたが、今回のテレビ番組で中国政府の「仮想通貨ではなく、あくまでブロックチェーンを支持する」方針が改めて確認されている。