イーサリアムのブロックチェーン情報を提供するEtherscanは、2020年ローンチ予定のイーサリアム2.0通称ETH2の初期段階となるBeacon Chainのテストネットのエクスプローラーを公開。Etherscanを使用することで、ETH2のBeacon Chainテストネットへバリデータとして参加しなくても誰でも現在のチェーン状況を確認することができる。
Beacon Chainのエクスプローラー
Etherscanが提供するBeacon Chainのエクスプローラーは、2019年5月にETH2クライアントの一つであるPrysmがローンチしたサファイアテストネットに参加しているETH2ノードによりエクスプローラーを提供している。
出典:Etherscan
EtherscanのBeacon Chainエクスプローラーでは、ファイナリティを付与する特定のブロック期間であるEpoch(ETH1は3万ブロック)と、マイニングにはないファイナリティ、つまりそのブロックが確定しているという状態が与えられているEpochを確認できる。
このファイナリティが付与されているEpochまでのBeacon Chainはそのブロック内に含まれる情報が変更されることはないということだ。またEpochのファイナリティと同様に、Beacon Chainでブロックナンバーに相当するSlotのファイナリティも確認することができる。
またバリデータのオンライン数も確認が可能で、現在のサファイアテストネットにおけるバリデータ総数は709バリデータとなっており、209バリデータがオフラインで、500バリデータがオンラインだということになる。検索ボックスではこのEpochやSlotなども検索ができ、エクスプローラーとしての基本的機能を有しているということがわかるだろう。
2020年待望のイーサリアム2.0(ETH2)ローンチへ
イーサリアム2.0は元々セレニティといい、2014年からProof of Stakeへの移行を前提にイーサリアムは開発されてきた。約6年という月日によるリサーチにより、初期段階の実装となるBeacon Chainはついに来年へと迫っている。
テストネットは現在のイーサリアムメインネット上に本実装する前のバグや不具合などのテストを行う重要な環境であり、このエクスプローラーの公開はETH2のローンチまであと一歩と迫っているといえるだろう。
32ETHをコントラクトにデポジットすることでバリデータ報酬として最大年間10%もの報酬を得ることができるため、2020年はイーサリアムの年になるかもしれないだろう。現在の1バリデータの初期コストは50万円前後となっている。無断転載禁止 この速報記事は@bokujyuumai(https://twitter.com/bokujyuumai)によってCoinchoice.net(https://coinchoice.net/)に寄稿されたもので、コピーライトはCoinchoiceに帰属します。無断転載禁止