BitMEX(ビットメックス)は世界最大の仮想通貨デリバティブ専用取引所です。一部のコインマーケットキャップのサイトではBinance(バイナンス)、Huobi(フォビ)、OKEx(オーケーイーエックス)などを抑え第1位になっています。(2019年1月2日時点)
国内の仮想通貨取引所が運営しているFX・先物ではbitbankTrade(ビットバンクトレード)のレバレッジ20倍が最高レバレッジですが、今後国内ではレバレッジ4倍に統一する、という動きが出てきています。その点、海外取引所のBitMEXはレバレッジ100倍というハイレバレッジで取引可能です。
しかし、BitMEX(ビットメックス)特有のルール、手数料形態がわかりにくいため、安易に始めると資金を減らす可能性があります。またデリバティブ取引所BitMEXには返済期限のある先物(限月)とFX(無期限)があります。今回はBitMEXの特徴についてまとめました。ただしこれはBitMEXでの取引を推奨する目的ではありません。
仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)の詳細
取引所名 | BitMEX(ビットメックス) |
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運営会社 | HDR Global Trading Limited |
所在国 | 香港 |
営業拠点 | 香港・セイシェル |
設立年 | 2014年4月 |
取扱通貨 | BTC(XBT)、BCH、ETH、ETC、ADA、LTC、XRP、TRX |
セキュリティ | コールドウォレット/二段階認証 |
レバレッジ | 100倍(BTC) |
追証 | なし |
手数料 | (BTC)メーカー:-0.0250% テイカー:0.0750% |
入金方法 | BTC入金のみ |
トレードの種類 | デリバティブ取引(先物・無制限) |
入出金手数料 | 無料:ネットワーク手数料 出金:1日1回のみ(JST22時) |
BitMEX(ビットメックス)のメリット
①少ない資金で取引が出来る
これはレバレッジ取引全般のメリットですが、レバレッジ100倍ということは、たとえば、0.1BTCで10BTC分の資金を取引することが可能です。現物で10BTCを用意するのはなかなか大変ですが、0.1BTCで相場に参加する機会を得られるという事になります。
②セキュリティが高い
BitMEXは法定通貨を取り扱わず、入出金は証拠金用に使われるビットコイン1銘柄のみ。しかも出金は1日1回しか行われません(日本時間22時)BitMEXはハッキングのリスクのあるホットウォレットを持たず、すべてコールドウォレットで管理しています。
そもそも仮想通貨の現物取引を行わないため、このような仕様が可能なのでしょう。顧客としては、即出金が出来ないのが不便ですが、その分セキュリティが高くなる為、ここはメリットとして考えていいでしょう。
③追証(おいしょう)がない
レバレッジ取引では、追証やロスカットのルールが各取引所に規定されています。追証とはポジションの含み損が大きくなり、預けている証拠金が足らなった場合(証拠金維持率の低下)そのポジションを維持するための必要証拠金を追加入金しなければならない、という仕組みです。
追証を設定していない取引所でもロスカット比率が設けられており、その価格になると、「損切り=強制ロスカット」が作動し、自動的に損失が確定します。しかし相場急変時にはロスカットされず、ポジションが残ってしまう場合があり、それを維持するための証拠金を
請求される事があります。
BitMEXでは証拠金以上の請求を顧客に求めることはなく、相場急変時でも最悪、入金している証拠金分のみ失うだけで済みます。(ゼロカットシステム)レバレッジ100倍で損失を出した場合、少額取引でもとんでもない損になる可能性があるため、これはメリットでしょう。
④取引ボリュームが大きい
コインマーケットキャップのランキングでもわかるように、他の仮想通貨取引所よりも取引量が多いため、売買板も厚く、常に活発に取引が行われています。買いたい・売りたい時に約定出来るのはトレーダーとして大きなメリットです。
取引する前に仕組みをしっかり理解しよう
BitMEX(ビットメックス)は他の仮想通貨取引所とは違う、独自のルールに則って運営されています。取引を始める際には必ずBitMEX取引のルールを確認してください。日本語でも表示されていますが、なかなかわかりにくい内容です。
次回は、BitMEXの注意点と、知っておきたい「資金調達手数料」という仕組みについて解説します。
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