みなさんは「エアドロップ(Airdrop)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?仮想通貨業界における「エアドロップ」とは、仮想通貨を無料でもらうことができるお得なイベントです。
「どうして無料で仮想通貨をもらえるのか」という疑問を解決するとともに、エアドロップに参加するための基本的な知識を解説します。
仮想通貨の「エアドロップ」とは?
「どうして無料で仮想通貨をもらえるのか」という疑問の答えですが、エアドロップがプロモーション(PR)活動の一環だからです。つまり、プロジェクトの認知向上を考えて、無料でばらまくのです。例えば、化粧品の無料サンプルのようなものだと考えると、納得しやすいのではないでしょうか。
エアドロップの種類とは?
エアドロップにはいくつかの種類があり、主には「ホルダーエアドロップ」「フォークエアドロップ」「バウンティエアドロップ」の3種です。それぞれのエアドロップは、特徴がかなり異なりますので、必ず違いを押さえておきましょう。
① ホルダーエアドロップ
ホルダーエアドロップは、一定の期間に対象となる仮想通貨を保有するだけで、新しく仮想通貨をもらえることができます。仮想通貨を手に入れるために、複雑な手順を踏まなくていいので、とっても簡単なエアドロップです。
ただし、ホルダーエアドロップが行われる機会はあまり多くないので、新着情報を入手したら、その機会を逃さないようにしてください。2019年にはトロン(TRX)の保有者にビットトレントトークン(BTT)が配布されたエアドロップが一時話題となりました。
② フォークエアドロップ
フォークエアドロップでは、仮想通貨のフォーク(分岐)により生まれた仮想通貨を手に入れることができます。エアドロップとして語られることは多くありませんが、ここではエアドロップの一種としておきます。仕組みとしてはホルダーエアドロップと同様、保持している人が対象となるのですが、条件として、フォークが行われた際に取引所に保有している必要があるなどといったものがあります。
2017年夏頃に、ビットコイン(BTC)のハードフォークにより、ビットコインキャッシュ(BCH)が無料配布された例が特に有名でしょう。
③ バウンティエアドロップ
バウンティエアドロップは、プロジェクトの指定する条件を満たすと仮想通貨を入手することができる仕組みです。エアドロップとして、もっとも認知されているのが、このバウンティエアドロップです。詳しい手順については後述します。
エアドロップのために準備するべきもの
それでは、エアドロップのために準備するべきものについて解説しましょう。今回の手順は、先ほど取り上げたエアドロップ3種のうち、「バウンティエアドロップ」の流れに基づいて解説していきます。
なお、エアドロップで参加できるプロジェクトには、詐欺まがいのような怪しいプロジェクトも多数存在します。そのため、用意する必要があるものは、エアドロップ用に新たに作成することをおすすめします。
メールアドレス
メールアドレスを用意することは、ほぼ必須です。GmailやYahooメールなど、フリーメールでアカウントを新たに作成しましょう。普段使用しているメールアドレスを使うと、前述したように詐欺被害や情報漏洩などのリスクがあるので、その点は注意しておきましょう。
ウォレット
ウォレットは、エアドロップで手に入れた通貨を受け取るために必ず必要です。取引所のウォレット(アドレス)は利用できないため、自分でウォレットを用意する必要があります。代表的なウォレットは次の3つです。
- イーサリアム系:MyEtherWallet
- イオス系:MEET.ONE
- トロン系:TronWallet
上記のリストを見ればわかるように、エアドロップされる通貨の規格(ERC-20やTRC-10など)に応じて、利用するウォレットを使い分ける必要があります。例えば、TronWalletでイーサリアム規格であるERC-20トークンを受け取ることはできません。
SNSアカウント
ほとんどのエアドロップは、SNSアカウントに関する条件を提示しています。そのため最低限、次の4つのアカウントは作成しておきましょう。
- Telegram
- Slack
Facebookは実名登録のため、エアドロップ用のアカウントを作成することが難しいかもしれません。自分のメインアカウントを利用する人が怖いという人は、Facebookに関する条件があるエアドロップは参加しないことが無難でしょう。
エアドロップで仮想通貨を受け取る方法
ここでは、エアドロップで仮想通貨を受け取る方法を3つのステップで解説します。エアドロップで通貨を受け取ってみようと思っても、手順が複雑で挫折してしまう方も多いので、初心者でもエアドロップに参加できるよう、基本を学びましょう。
STEP1:進行中のエアドロップ情報を検索する
まずは、進行中のエアドロップ情報を検索することです。「エアドロップに参加したい!」と思っても、参加できるプロジェクトを見つける方法がわからなければ、途方に暮れてしまいます。下記サイトが日本語表示の情報サイトとして、情報の質・量がともに高い水準で使いやすいのでおススメです。
STEP2:エアドロップの条件を確認・実行する
そして次は、エアドロップの条件を確認、実行してみましょう。前項で紹介したサイトの中にあるエアドロップ情報をみると、やるべきことが書かれています。例えば、下記画像のように記載されています。
このような条件を見ながら、参加したいエアドロップの情報を確認・実行していきましょう。もちろんスマホからでもエアドロップに参加できます。
STEP3:トークンがウォレットに配布される
最後のステップとして、トークンがウォレットに配布されます。STEP2の条件を満たしても、すぐに通貨を受け取ることはできないケースがほとんどです。配布までしばらく時間がかかるので気長に待ちましょう。しかし残念なことに、いくら待っても配布されない場合もあります。その場合はあまり気を落とさずに、また別のエアドロップを探しましょう。
まとめ:エアドロップのやり方
本記事では、エアドロップについて解説しました。エアドロップは、無料で仮想通貨をもらえるお得なイベントです。しかし、本文中でも述べた通り、詐欺まがいの怪しいエアドロップもたくさんあります。十分に注意を払いながら、エアドロップに参加してくださいね。
(文・師田賢人)
仮想通貨の始め方コラムまとめ
- 51%攻撃など様々な攻撃の概要と仮想通貨(資産)を守る対策
- エアドロップの仕組み
- 分散型取引所(DEX)とは?
- 仮想通貨のレンディング(貸仮想通貨)とは?
- ブロックチェーン業界インフルエンサーリスト
- 仮想通貨交換業者|仮想通貨流出事件まとめ
- 仮想通貨交換業者|行政処分まとめ
- バーン(burn)とは?
- マスターノードの仕組みとは?
- DApps(分散型アプリケーション)とは?
- 仮想通貨のドミナンスとは?
- 仮想通貨の投げ銭(チップ)とは?
- 仮想通貨のポートフォリオとは?
- 仮想通貨の学習におすすめな本やサービスは?
- 仮想通貨人気は日本と海外どっちが高い?
- 仮想通貨の「半減期」とは?
- 仮想通貨のエアドロップ参加方法