
ビットコイン(BTC)が急落、5,000ドル(約56万円)以下まで価格を下げるのは今年初めてで、2017年10月以来の価格となる。
仮想通貨市場の時価総額も2017年10月の水準に
コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)の情報によると、現在ビットコイン(BTC)の価格は先週比で約22%以上の下落を記録。11月20日時点で4,700ドルを下回り、24時間比では15%の下落となった。また仮想通貨市場の時価総額は約1,540億ドル(約17兆3,000億円)まで下がり、2017年10月の水準となっている。
明確な原因は特定されていないが、最近の弱気相場は、規制の強化によりユーティリティートークンの発行者らが所有する仮想通貨を他の資産や法定通貨に交換するという懸念が理由だとする見方もでてきている。
米国証券取引委員会(SEC)は現地時間11月16日に、AirfoxとParagonという2つのICOプロジェクトに対する訴訟で、2社が発行するICOトークンを証券として登録し、投資家への返金に合意したことを発表していた。
その他に、日本時間11月17日未明に決行されたビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークによる影響だとする考えもある。
出典:CoinMarketCap
ビットコイン(BTC)の価格はどこまで下がるのか
ここ3カ月の間、多くの仮想通貨のボラティリティは比較的低く、ビットコイン(BTC)の価格も6,000ドル-7,000ドルの間を行き来していた。多くのアナリストは6,000ドルが重要なサポートラインとして見ていてたが、これ大きく下回ったことになる。
CNBCの11月20日の報道によると、投資プラットフォームのイートロ社(eToro)のアナリストであるマティ・グリーンスパン氏(Mati Greenspan)は、「サポートラインである5,000ドルを割った場合、次のラインは3,500ドルになる。最近の価格の下落は買い手市場の定義に合致している」との見解を示している。
その他にも、11月17日付けのブルームバーグ(Bloomberg)では、仮想通貨の価格の下落は始まったばかりだとして、アナリストらはビットコインの価格が1,500ドル(約17万円)まで下落する可能性があると予測していることを報じていた。
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参考
CRYPTOVEST