ビットコインASICメーカーのカナン(Canaan)の株価は、ビットコインの新規発行数が半減する半減期まで3ヶ月を切ったことやBTC価格の高騰などの影響か、約83%の高騰を記録。出来高は平均の約40倍となった。
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中国のビットコインASIC企業 「Canaan」
CanaanはビットコインASIC製造企業であり、中国のビットメイン(Bitmain)やイノシリコン(Innosilicon)と同様にASICを開発販売しており、2017年から「Canaan AvalonMiner」を販売している。Canaan株はCANというティッカーでNasdaqに上場されており、Yahoo! financeによると、8.04ドルでクローズしている。
CanaanはBitmainやInnosilicon同様、杭州市を拠点とした中国のASIC企業だ。2月12日のクローズ時点で、平均出来高が31万であるのに対し、約40倍となる1,175万もの出来高を記録。11日のクローズ時点での株価は4.4ドルであり、約80%もの高騰を記録したことになる。
最新のビットコインマイナー損益分岐点
ビットコインは2020年5月にプロトコルによる新規発行するBTC数を半分とする半減期を迎える。このビットコインの半減期は約4年に1度の大きなイベントであり、CMEのビットコイン先物の高騰などから、機関投資家やトレーダーの大きな注目を集めていることが分かるだろう。
墨汁うまいの調べによると、現在のビットコインネットワークのハッシュレートでは、中国の平均的なマイナーの損益分岐点が価格を上回っており、9,000ドル前後となっている。現在のビットコイン価格は10,300ドル前後を推移しており、中国マイナーは電気代以外を無視すると1BTCにつき約1,300ドルの利益を得ることができる計算となる。
出典:墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界 – マイニング損益分岐点データ
半減期まではついに3ヶ月を切り、中国マイナーはこのままのハッシュレートではマイニングするたびにマイナスとなるため、決断の時を迫られていることになる。ビットコイン価格の上昇から、投資家は減る売り圧によるデフレを好ファンダメンタルと見ているようだ。
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